ようやく人心地がつきました苦しかったことは?

2023年05月01日

卒業生との連絡

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基本的に卒業生との連絡はヤッギャ校長を介して行うようにしています。他愛のない内容なら大歓迎なのですが、中には日本で働きたいとか、一緒にビジネスをしたい、といった一計を案じるような内容もありますので、そこは本人の気持ちを落ち着かせるためにもヤッギャ校長や学校を介した方が良い考えています。

働く場所がなく、なんとか貧しさから抜け出したいと思う気持ちはよく分かります。周囲の若者の多くが諸外国へ出稼ぎに行く現状に、なんとか自分も、と思う気持ちも分かります。エージェントに支払うだけの資金のアテがないので、旧知の日本人として僕に白羽の矢が当たるのも理解できます。本人の意思ではなく周囲に言わされているケースがあることも知っています。

大切な卒業生です。決して無下にはできませんが、卒業生だからという理由だけで安易に引き受けてしまうと、結果的に彼らの人生を壊してしまう可能性があります。日本で働けば100%幸せになるという保証があるなら、必死に引受先を探しますが、日本で自殺するネパール人労働者のニュースを見聞きすると、やはり現実は厳しいのだと言わざるを得ません。

スポンサーシップなどを通して支援してくれた方で、卒業生と直接連絡を取ることを希望する方もいます。もちろん引き止める理由はありませんが、まずはネパール社会の特色が、大家族制、カースト制、宗教の3つにあること、そして日本と文化、習慣に大きな違いがあることを理解する必要があるのではないかと思います。



■朝日新聞webメディアSDGs Actionで「児童労働」について書いています。ぜひご覧ください。



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