2022年09月04日
プロジェクトを終えて
昨年から進めてきたプロジェクトが提出書類の審査や会計監査も含めすべて完了した旨、関係者から連絡があり、眉を開きました。
お話をいただいてから準備や申請を含めると完了までに2年近くかかったわけですが、この間、現場判断で購入品が勝手に変更されていたり、比較のために提出した見積書の原本が破棄されていたりと、最後の最後まで調整作業でてんてこまいの毎日でした。担当の方にも迷惑をかけっぱなしでした。
元々ネパールでは、なにかを購入する際は知り合いの店に頼むため、見積書を取ったり他社と比較することはほとんどありません。不採用となった見積書を保存する必要性を感じないのもよく分かります。また購入予定のものが品切れだったり、同じ値段で良いものがあれば現場判断で変更することもよくあることです。ただ、それはネパールでのみ通用することで、この辺りが国際協力の難しいところでもあります。ぼく自身、日本人の感覚で事に当たってしまい、対応が十分でなかったことが大きな反省点です。
途中、こうなったら現場へ行って自分でやろうと、やけをおこしそうにもなりましたが、その都度、周囲の人達になだめられ、助けられました。
今、こうしてプロジェクトを終えて見ると、現場に任せて最後まで出来たことは、ひとつの力になったような気がします。人生、本当に無駄はないものだとつくづく思います。なによりプロジェクトで購入した品々をどう生かしていくのか。大事なのはこれからです。
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「ヒマラヤに学校をつくる」が「第65回青少年読書感想文全国コンクール(主催:全国図書館協議会・毎日新聞社 後援:内閣府・文部科学省 協賛:サントリーホールディングス)」の課題図書(高等学校部門)に選ばれました
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