ネパールで生きる難行苦行

2021年08月18日

気持ちを伝える


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「デレイ、デレイ、ダンネバード」(本当にありがとうございます)。

先日、カトマンズ3郡に出されている行動規制が緩和されたことを受け、預かっていた支援金を送金しました。ヤッギャ校長に電話をかけ、誰がどんな思いで、そして何のために支援をしてくれたのか詳細を伝えたところ、ヤッギャ校長が何度も繰り返し、支援者に対する感謝の気持ちを伝えてきました。

いつも感心するのですが、「誰が」という主語以外は、耳にタコができるような話にも関わらず、ヤッギャ校長は話の一つひとつにしっかり耳を傾けるのです。彼のことですから、おそらく一言一句漏らさぬようにメモを取っているでしょう。こうした誠実な姿勢がヤッギャ校長に対する大きな信頼に繋がっています。

支援者の気持ちを伝えることはとても大切なことですが、見えない分とても難しいことです。気持ちが伝わらなければ支援自体が当たり前になり、依存心を高めることに繋がります。依存すればそれだけ不安定になり、自力で生きることが困難になります。

だからこそ支援の一つひとつにある支援者の気持ちの部分をきちんと伝えていくことが大切だと思います。気持ちが伝われば子どもたちは必ず頑張ります。それもヤッギャ校長のように現地の人が、意図せず自然な形で伝えていくことに意味があるように思います。



■ヒマラヤ青少年育英会のホームページを移転・リニューアルしました。


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