2020年09月17日
13億人のトイレ

所要のため、再読も含めインド、ネパール関連の本を立て続けに読みました。その中の1冊、13億人のトイレ(佐藤大介著)は現代インド社会の課題を知る上でとても大きな学び収穫がありました。そのまま支援活動の課題にピタリと当てはまることも多く、何度も頷き、膝を打ちました。
ナレンドラ・モディ首相の強い意向で始まったスワッチ・バラト(クリーンインド)政策。屋外排泄ゼロを目指し、1億2千万世帯のトイレを新設する巨大プロジェクトですが、実際には目標達成の数合わせばかりで、トイレが出来ても使われなかったり、建設補助金の不正が発生したりと、様々な課題を抱えているようです。
ネパールでも国際援助によって村に作られたトイレが全く使われないまま物置になっているケースを見かけます。
感染症対策や女性の健康や安全(屋外排泄のため早朝か夜しか出来ず、排泄を我慢しなければならかったり、排泄中に野犬や毒蛇に襲われたり、性的被害を受けることもあります)のためにもトイレの普及は大切なことですが、きちんと使われるためには、村の人々にトイレの必要性や不浄な場所でないことを理解してもらこと、メンテナンスの問題(カーストでトイレの管理は低カーストの人々の仕事という意識があり、管理したがらない)など、多くの課題を解決する必要があります。
学校建設と同じで、トイレという箱だけ作っても意味はありません。その後が大事ということだと思います。学校開校もトイレの新設も「スタート」です。そして教育が普及の鍵だと確信します。
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