2020年07月16日
肯定の中で
2009年にヒマラヤ小学校が開校5周年を迎えたとき、ご縁あって10日ほどアメリカ・ワシントン州の公立小学校を訪ねました。
貧困地区にあるその学校は、元々ずいぶん荒れていたそうですが、校長先生はじめ先生たちの奮闘により他地区から転入希望者が出るほど素晴らしい学校へと変貌を遂げていました。
滞在中、各学年の子どもたちにネパールの話をしたり、学校の取り組みを見学したりしましたが、一番印象に残ったことは先生たちが否定の言葉を一切使わないことでした。
廊下を走っている子には「走ってはダメ」ではなく「歩こう」。遅刻した子には「遅刻しちゃダメ」ではなく「次は間に合うように来よう」。工事現場に近づこうとした子には「危ないから近づいちゃダメ」ではなく「こっちにおいで」など肯定文ばかり。聞いていてとても気持ち良い気分になりました。
更に問題を起こした子どもには校長先生が目を見て話し、最後はその子をしっかり抱擁する。この辺りに荒れた学校が立ち直った理由があると感じました。
子どもたちと接していると、ついつい否定の言葉を使ってしまうことがありますが、その度にアメリカの学校のことを思い出します。
子どもは肯定の中でこそ伸びる。そう信じればこそ、意図せず自然と肯定できる人間になりたいものです。
■ヒマラヤ青少年育英会のホームページを移転・リニューアルしました。
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ヒマラヤ小学校ではヒマラヤ小学校基金を設け、学校運営へのご支援をお願いしています。HPのフォームからお申込みください。子ども達が安心して学べるよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。くわしくはヒマラヤ青少年育英会ホームページをご覧ください。
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株式会社旬報社より拙著ヒマラヤに学校をつくる 〜カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦を上梓しました。子どもたちが精いっぱい駆け抜けた20年の軌跡をぜひお楽しみください。全国主要書店およびネットにて発売中です。
お知らせ
「ヒマラヤに学校をつくる」が「第65回青少年読書感想文全国コンクール(主催:全国図書館協議会・毎日新聞社 後援:内閣府・文部科学省 協賛:サントリーホールディングス)」の課題図書(高等学校部門)に選ばれました。
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