2019年04月19日
心の傷もいつか栄養になる・・・・

ネパールで活動していた頃、目を覆いたくなるような場面に接したことが何度もありました。村人から得も言われぬ罵声を浴びせられる子、心ない人々から石を投げられたり殴る蹴るの暴行を受ける母親を必死にかばおうとする子・・・・・。そんな子どもたちにかぎって苦悩を見せようとせず、学校に来ると何事もなかったかのように明るく振る舞っていました。そんな姿を見るにつけ胸が締め付けられる思いがしました。
「心の傷もいつか栄養になる」。
当時、手にした本に書かれていた一文を読んだ時、本当にそうなって欲しいと強く願った事を覚えています。確かに卒業生たちを見る限り、彼らは苦しみを糧に逞しく成長しました。でも、学校を途中で辞めざるを得なくなった子どもたち、支援というザルから零れてしまった子どもたちは今頃どういう人生を送っているのか、ふと気になることがあります。昨日も3年生で辞めた2人の子が夢に出て来て泣いていました・・・・。もっと何か出来たのではないかと後悔の念が込み上げてきます。詮無いことと分かっているつもりですが・・・・。
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この度、株式会社旬報社より拙著ヒマラヤに学校をつくる 〜カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦
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