なぜ?何のために

2018年11月13日

後悔先に立たず

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先日、元支援者の訃報に接しました。ご支援を頂いていたのは15年以上前、ヒマラヤ小学校が開校する以前のことです。当時、母子家庭の女子の就学支援を中心に活動をしていましたが、その折には十数人の奨学生を支援してくれた他、寺子屋への支援も頂いていました。

支援の規模が大きくなるにつれ、支援者に対する僕たちの依存心は高まり、また支援者からの要望も増えていきました。要望の多くは奨学生を増やしなさい、というものでした。それ自体、正論なのですが奨学生が増えること(自分たちの身の丈に合わなくなってしまうこと)で一人ひとりとの関係が希薄になってしまうことに不安を覚えました。その頃から少しずつ支援者と自分たちの間で支援に対する考えに相違があることを感じるようになりました。

ある時、支援者から「古着を寄付したい」と連絡がありました。もとより古着を配ることに反対の立場でしたのでお断りしたところ、「まだ着られる服なのにもったいない」という返事でした。その瞬間、「着られるならまだそちらで着たらいいじゃないですか」という言葉が脊髄反射のように僕の口から飛び出しました。常々、ネパールや支援活動がゴミ処理のためにあるような違和感を感じていたからだと思いますが、思わず横着なことを言ってしまったのです。そのことがきっかけとなり支援者からの支援はストップ。僕たちも支援を全て辞退することにしました。

あれから十五年以上が過ぎました。もっと支援者の気持ちを汲む形で出来るベターな方法があったのではないか・・・。意地を張ってしまったこと、横着なことを言ってしまったことが悔いとして心の中でずっと残っていました。いつか直接会って話がしたい。そんなことを思っている最中の訃報の報せでした。

後悔先に立たず。今はただ静かに哀悼するのみです。合掌。


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