5年生との時間卒業生の進路

2015年02月15日

ネパールの暗記教育

2月15日

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ネパールの人達は総じて暗記力が高いといわれています。このブログでも何度か書きましたが、学校の授業はほぼSLC試験(10年終了時に受ける全国統一卒業認定試験)に向けた暗記教育が中心。小さい頃から暗記の訓練を積み重ねているから、みんな暗記力は(が)とても高いのです。

これまで暗記教育は、社会が一次産業から二次産業に移行するために必要なので行われているものとばかり考えていましたが、どうやらそうではなく(少しくらいそういう理由があるかもしれませんが)、ヒンドゥ教の祭式や呪文を編纂したヴェーダ聖典の学習は、文字に書かれたものに頼らず、口述伝承、暗唱することが基本となっているため、ヴェーダが成立した紀元前1200年くらい前から「暗記」ががとても重要なのだそうです。それも祭祀者バラモンたちが自分たちの権威をより高めるため祭式を複雑なものにし、その 祭式の手順や呪文を少しでも間違えると、社会全体に恐ろしい祟りがおよぶとされ、正確に暗記する必要が生じてきたのだとか。その習慣が現代の教育にも繋がっている、そう考えたら合点がいきました。

ヒンドゥ教は生活の全規範に関わっていますから、これからも暗記教育は続いていくのでしょう。そう考えると個性を育んだり、自ら考えるための教育は、無理に押し付けるのではなく、緩やかに導入していくことが大事ではないでしょうか。

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