無事、役割を終えて人間界へ帰還雨雨

2014年08月25日

無条件に全てを受け入れてくれる人の存在

8月25日

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以前、複雑な家庭事情によって学校で勉強を続ける事が困難になった男子児童の事について書いた事があったが、彼は学校を終えた後、ヤッギャ前校長が主宰する職業訓練所でホワイトメタルを使ったバングルづくりを学び、現在ではその技術によって自力で生活できるまでなった。先日、久しぶりに会った時には、すっかり精悍な青年の顔になっていて驚いた。ヤッギャ先生の話によると2か月ほど前には、遠い町に暮らす母親が会いに来て、立派に成長したわが子を見て喜びの涙を流したそうだ。

彼がこうして自立の道を歩めるようになったのは、在学中に応援して貰った支援者やヤッギャ先生の支えはもちろんだが、ホワイトメタル作りのリーダーであるアルジャンさんとの出会いが大きかったように思う。当初、バングルを上手く作れず何度も投げ出そうとした彼を粘り強く指導し(失敗によるロスもたくさん出したそうだ)、自分の力で生きていくためにがんばれと繰り返し励まし続け、更には住み込みで働けるようにして家族の一員として受け入れてくれたアルジュンさん。アルジュンさんの一つひとつの優しさや励ましが、元児童の心に穏やかな居場所を作り、坂道を乗り越える力になったのだと思う。どんな時でも無条件に受け入れてくれる人の存在が、子ども達を成長させるのだ。

それにしてもスモンをはじめ、こうして卒業生達が自立に向けて一歩ずつ頑張っている姿を見られる事は本当に幸せな事。開校当時に描いた青写真が子ども達の努力によって一歩ずつ実現していく・・・・・・まるで夢のような、でも本当の話。




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