スモモが満開!ブログ9周年

2014年02月21日

ソヴァの新しい道

2月21日

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昨年、ヒマラヤ小学校を卒業したソヴァがパタン市内の私立学校の用務員として働く事になった。

ソヴァはヒマラヤ小学校を卒業後、一度は家族で生まれ故郷に戻ったものの一家の生活は安定せず、再びカトマンズ盆地へ戻って来たようだ。ソヴァ自身はカトマンズ郊外の煉瓦工場で働いた後、市内の飲食店で働き始めたのだが、まだ14歳のソヴァがお酒の出る飲食店で働く事はキケンだ、とヤッギャ先生がAPSBEN(ネパール私立立小学校向上協力会)のメンバーと共に開校し、現在、理事を務めているパタン市内の学校に働きかけ、先日から用務員として採用される事になった。実際、飲食店で働く10代の女子が人身売買されたというニュースを何度も見聞きしていたので、ソヴァが学校で定職についたと聞いて、皆で胸を撫で下ろした。

念願の定職に就く事が出来、ソヴァの喜びもひとしおだ。ヤッギャ先生が傍にいてくれることで、ソヴァも安心できるのではないだろうか。ヤッギャ先生はソヴァの生活が安定したら職業訓練を薦めてみるつもりのようだ。一日も早く、そういう日が来る事を願わずにはいられない。

それにしてもヤッギャ先生の生き方?というべきか、姿勢は本当に立派だと思う。これまで何度かお世話をした保護者や卒業生から、恩を仇で返されるような事もあったが、それでも尚、卒業生や保護者のために奔走する姿には本当に頭が下がる思いだ。自分ならそこまで出来ないと思う。そうしたヤッギャ先生の姿勢を見るにつけ、支援は決して見返りを求めず、ただひたすら与え続けるものなのだ、ということを教えられているような気がする。


ちなみにヤッギャ先生の髭は仏教の宗教行事のため、3か月間、剃る事を禁止されて伸ばしていたもの。先日、無事3か月を終え、髭と頭髪を剃毛して元のスッキリ顔に。ちょうど見慣れた頃だったので少々、残念。


お知らせ

しばらくの間、カトマンズを留守にします。問い合わせやメイルへの返信が大幅に遅れます事、お詫び申し上げます。


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