2014年01月12日
わたしの願い
1月12日
産経新聞夕刊の「夕焼けエッセー」に掲載された大阪府岸和田市の小学6年生、森琴音さん(12)の「わたしの願い」に目が留まった。琴音さんは3歳のとき事故で心肺停止となり、一命を取り留めたものの、低酸素脳症の重い後遺症で下半身が麻痺し、声は出るが言葉にならなくなってしまったそうだ。
その琴音さんが「わたしの願い」と題して、12歳の素直な気持ちを綴った素晴らしいエッセー。「足るを知る」ことの大切さを教えて貰ったような気がする。
産経新聞夕刊の「夕焼けエッセー」に掲載された大阪府岸和田市の小学6年生、森琴音さん(12)の「わたしの願い」に目が留まった。琴音さんは3歳のとき事故で心肺停止となり、一命を取り留めたものの、低酸素脳症の重い後遺症で下半身が麻痺し、声は出るが言葉にならなくなってしまったそうだ。
その琴音さんが「わたしの願い」と題して、12歳の素直な気持ちを綴った素晴らしいエッセー。「足るを知る」ことの大切さを教えて貰ったような気がする。
森琴音 「わたしの願い」
わたしはしゃべれない歩けない
口がうまくうごかない
手も足も自分の思ったとおりうごいてくれない
一番つらいのはしゃべれないこと
言いたいことは自分の中にたくさんある
でもうまく伝えることができない
先生やお母さんに文字盤を指でさしながら
ちょっとずつ文ができあがっていく感じ
自分の言いたかったことがやっと言葉になっていく
神様が1日だけ魔法をかけて
しゃべれるようにしてくれたら…
家族といっぱいおしゃべりしたい
学校から帰る車をおりてお母さんに
「ただいま!」って言う
「わたし、しゃべれるよ!」って言う
お母さんびっくりして腰をぬかすだろうな
お父さんとお兄ちゃんに電話して
「琴音だよ!早く、帰ってきて♪」って言う
2人ともとんで帰ってくるかな
家族みんながそろったらみんなでゲームをしながらおしゃべりしたい
お母さんだけはゲームがへたやから負けるやろうな
「まあ、まあ、元気出して」ってわたしが言う
魔法がとける前に
家族みんなに
「おやすみ」って言う
それでじゅうぶん
hsf at 00:00│