つづく精霊の山「マナスル」

2013年09月23日

大きく、そして逞しくなったスモン

9月23日

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「ダイスケサン」。

村を歩いていると、後ろから僕の名前を呼ぶ懐かしい声が聞こえて来た。
振り返ってみると、彫刻を掘る小さな工房にいる青年がこちらを見ながら微笑んでいる。
「卒業生か?でも誰だろう?」 心の中で自分に問いかけながら、工房の中に入り青年と話をしてみた。

話を始めてから数十秒、人懐っこい笑顔を見ている内に思い出した。「スモンだ」。スモンは第一期卒業生で在校中はヤンチャグループの一員として活躍した一人。校庭で作業を始めると、真っ先に教室を飛び出して手伝ってくれる、なんとも心優しい児童だった(そういえば、こんな事もあったなぁ)。卒業してから5年あまり、すっかり大きくなって顔つきも大人になり、更にうっすら髭まで蓄えているので一瞬、誰だか分からなかったが、人なっこい笑顔は在校当時と変わらない。

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スモンは卒業後、一旦は中学校へ進学したものの家庭の事情で退学し、進学と同時に受けていた木工細工の職業訓練の技術を生かし、現在は村の伝統工芸品である彫刻の仕事をしているのそうだ。丁度、神様を掘っている最中だったが、スモンは「顔以外は掘れるようになったよ」、と嬉しそうに話していた。素晴らしい!

こうして卒業生達が逞しく成長し、一歩ずつ自立に向かって歩んでいる事はなによりも嬉しい事だ。ヒマラヤ小学校での生活が小指の先ほどでもスモンをはじめ卒業生達の何らかの力になっているのだと思うと、喜びが込み上げてくる。いつか神様の顔まで彫れるようになったら、スモンに神像を発注してみたい。小さな楽しみが一つ出来た!

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お知らせ


第19回全国「かまぼこ板の絵」展覧会

SKMBT_C224e13071819280_0001■会場:西予市立美術館ギャラリーしろかわ 
〒797-1717愛媛県西予市城川町下相680番地 TEL 0894-82-1001(代)
■展覧会期間:平成25年7月20日(土)〜12月8日(日)
■休館日:毎週 火曜日(祝日の場合は翌日休館)
■開館時間:9時〜17時
■入館料:一般400円、高校・大学生300円、小・中学生100円
NNNドキュメント‘13 「守ちゃんとよしえちゃん」
放映日:2013/9/29 (日) 深夜24:50〜25:20
全国日本テレビ系列22局ネット





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