1年生治療三昧

2013年04月20日

諦めたくはない。

4月20日

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ある男子児童が退学するかどうかの岐路に立たされている。児童の父親は児童が生まれる前に蒸発(児童の母親は被差別階級出身。父親は高位カースト)。その後、母親も他の男性と一緒になるため村を去り、児童は母方の実家で祖母と叔母家族と共に暮らしていたのだが、昨年、祖母が亡くなってからというもの叔母の態度が一変し、「学校へ行く必要はない」と言い出したようだ。

叔母からすれば、学校へ行かせるよりも多少なりとも生活の足しになるよう児童を働かせたいという事なのだろうか。自身の2人の子どもは学校へきちんと行かせている現状を見ると教育の大切さは理解しているようだが、叔母の言動からは、自分の子ではない児童(甥)の面倒まで見たくないという心が垣間見える。複雑な家庭環境に翻弄される児童を思うと、本当に胸が痛い。

先日、児童を家の傍の空地へ呼び出して話を聞いてみた。児童の話によると朝は叔母の2人の子どもを学校へ送り届け、それから家の手伝いをしたり、時々、工事現場などでも働いているという。本人は学校で勉強を続けたいとの事だった。ある程度、児童を取り巻く実情がわかったので、今後は叔母と話し合いを持つ必要がある。どんな結果になるかわからないが、叔母が納得できる様々な選択肢を準備して話し合いに臨みたいと思う。今回ばかりはヤッギャ前校長にもひと肌脱いで貰う必要がありそうだ。どんな事があっても決して諦めたくはない。


お知らせ

昨年12月に都内で開催しましたヒマラヤ小学校絵画展「Our School life」の絵が、ボランティアサークル、チョラチョリの皆さんのご協力を頂き、伊勢原市で展示されます。ぜひお運びください。

ネパールからの便り・ヒマラヤ小学校絵画展2

【会 場】伊勢原市立図書館ミニギャラリー
【期 間】2013/5/14〜2013/5/26(月曜休館)
【主 催】ボランティアサークル チョラチョリ



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