ビンドゥ、ありがとう。アリノス

2013年02月02日

生きていく

2月2日

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先日、所用でサンクーを訪ねた時のこと。ちょうど「スワスタ二プルニマ」(Swastani Purnima)が始まった日だったので、祭事が行われているサリナディ川を訪ねた。そういえば昨年もスワスタニ・プルニマを見に行き、ブログでも少しばかり祭りについて書いているので、興味のある方はお目通しいただければと思う。

サリナディ川に降りると、昨年とは少し違う光景が目に入った。沐浴をするヒンドゥ教徒の女性たちの傍で、子ども達が何やらロープのような物を川に投げ込んでいるのだ。魚でも捕まえているのかと思い近づいてみると、どうも様子が違う。傍にいた少年に尋ねると、紐の先に結び付けてある磁石を見せながら、「川に落ちているコインを拾っているんだ」と教えてくれた。なんと少年たちは磁石を使って参拝客が投げた賽銭?を拾っていたのだ。賽銭箱ではなく、川に捨てた物だから拾っても良い、という事だろうか。知人の話ではカトマンズにあるヒンドゥ教の聖地で、火葬場でもあるパシュパティナートでも、死者の灰と共にバグマティ川に流された金(ヒンドゥ教では死者を焚焼する前、死者の口に金(キン)を入れる習慣がある)を拾うため、川に磁石を投げ入れる少年がいるそうだ。

この光景、少年たちの遊びだと思えば微笑ましくも映るが、殆どの子が生きるためにやっているから胸が痛くなる。少年たちが絶え間なく川に仕掛けを投げ入れる姿を見ていると、生きる事の厳しさを思い知らされた気がした。

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