ジャガジャガ卒業生定着するか

2012年04月14日

壊れた靴

4月14日

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1週間ほど学校を休んでいた幼稚園年長クラスの園児(11歳、女子)が、ようやく登校してきた。先日、ヤッギャ校長と園児の家を訪ねた時は、特に病気をした訳でも、家庭に大きな問題が発生した様子もなかったので少し安心したのだが、その後も、なかなか学校へ来なかったので、もう一度、園児を訪ねようと思っていた時だった。

学校へは来たものの、園児の表情はいつもと違って暗い。何かあったのかと心配になり、放課後、園児を呼んで話を聴いてみると、自分の履いている靴が壊れている事をある先生から――同級生の前で――厳しく注意されたそうで、何とか新しい靴を買って貰おうと思ったのだが、親に言出だせないまま一人で悩んでいたようだ。

先生も決して悪気があって靴のことを注意をした訳ではないだろうが、園児の話を聞く限り、かなり配慮に欠けた対応だといわざるを得ない。新しい靴を履いて来なさい、と言って、すぐに新しい靴を買ってもらえるような家庭環境の子がヒマラヤ小学校の中に一人でもいるだろうか。親に靴を買って欲しいと言ったら、恐らくこの園児の家庭環境なら「お前に払うお金はない」と言われ、更に「親に物をねだるのか?」と叱られ、下手をすると叩かれるなんて事も十分考えられる。だから園児は言い出せなかったのだろう。でも壊れた靴のまま行くと先生に叱られる・・・・・どうして良いのか分からず、園児は板ばさみのような状態になっていたのだと思う。

ヤッギャ校長が俯く園児に「大丈夫。先生がお父さんと話をするから、明日、学校へ来るように伝えなさい。靴はお父さんと学校が協力して修理しよう」と伝えると、園児は急に目の前が開けたような明るい表情に戻り、大きく首を右に傾けた。(首を傾けるのはYesの意味)

家庭で叱られ、学校でも叱られたら子どもは行き場を失ってしまう。特にこうした子どもだけではどうにもならない問題については、学校が積極的に保護者と話し合い、解決の道を探るべきだろう。新学期からは学校としての方針を先生たちにしっかり伝え、徹底させたいと思う。




お知らせ

江戸時代の精進料理を味わう会」@中野長者の寺「成願寺

成願寺は700年前創建の古刹、九州蓮池鍋島藩の墓所があります。およそ170年前の弘化二年(1845年、江戸時代)、鍋島藩先代夫人の法事が営まれ、その時の供養膳の献立が伝わっています。今回、その供養膳を「めぐり」が再現します。

日時 4月18日(水)16:30集合
会費 5000円
場所 成願寺 東京都中野区本町2 - 26 - 6 中野坂上下車渋谷方面へ250m。
お申し込みはメールmegurisan@gray.plala.or.jpにお願いいたします。
定員になりしだい〆切り。

次第 本尊釈迦如来参拝―鍋島藩墓所参詣―会席(料理説明)17時より
主催 成願寺 小林貢人
企画 シュアティ 萩野昭子 
調理監修 めぐり おかど めぐみこ 
料理 キッチンユニット・めぐりーず




hsf at 00:00│

この記事へのコメント

1. Posted by たま   2012年04月14日 15:22
心が痛みます。

しかし、みごとな大岡裁き!

さすがです。
2. Posted by 吉岡大祐   2012年04月16日 11:04
ヤッギャ校長の対応を見ていますと、常に子どもの立場に立って考える事が大事だと実感します。その後、保護者との話し合いで、新学期までに靴を修理することが決まりました。
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