それぞれの思いを胸に雄叫び声

2012年04月02日

問題

4月2日

長引いていた風邪がようやく治まり、本調子に戻った。春から夏に向かう今の時期が、僕は一番、風邪を引きやすいようだ。日本ほど四季が鮮明でないネパールだが、1年は6つの季節(リトゥ)に分けられ、2月〜3月が春、4月〜5月が夏、6月〜7月が雨季、8月〜9月が秋、10月〜11月が初冬、12月〜1月が冬となっている。1年が六季あると聞いたときは、そんな馬鹿な、と鼻で笑っていたが、実際に暮らしてみると確かに六季ある事を実感できるのだ。体感では日本よりも1ヵ月半くらい早く季節が巡る感じだ。

季節の変わり目ということ以外にも、ここのところ入学する子ども達の事で山の上の村と学校を行き来し、多少疲労気味だった事も風邪を引いてしまった原因の一つだと思う。自己管理できなかった事を猛省したい。

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写真/ぶーぶで遊ぶ村のこども

今年は長年の念願が叶い、山の上の村から大勢の子ども達が入学する事になり感激一入なのだが、保護者の教育への関心はというと―――以前に比べ随分高まって来ているとはいえ―――まだ決して高いとは言えないのが現状だ。もし少しでも不便があったり、学校へ行かせることに意義がなくなってしまえば、突然、学校を辞めさせてしまうなんて事も大いに考えられる。小さな集落なので一人やめさせると芋ずる式に大量に辞めてしまうことも予想される。学校への期待が高まっているだけに、ひとつひとつの事を慎重に進めていく必要がある。この1年を上手く乗り切れるかどうかが、今後、村に教育を普及できるかどうかの大きな鍵だ。

実は既に小さな問題がいくつか発生している。今年から山の上の村の子ども達が学校へ来られるようになったのは、まがりなりにも村の麓まで道路が出来、バスが走るようになった事が大きい。学校として子ども達の通学にかかるバス代の補助を出すことになり、既に運行している5台のバスの運転手とも話し合いを終えていたのだが、プレ入学している子ども達の登下校時、混雑を理由に乗車を拒否される事が相次いだのだ。

確かに1時間に1台の運行状況で、しかも登下校時は街へ行く人と村へ帰える人で混も合う時間帯だ。バスが学校の前に着く頃には既にバスの上も乗客でいっぱい、なんて事も珍しくない。ただ子ども達の多くが被差別階級に属している事も何となく乗車拒否に関係しているような気がする。悲しいことだが、現実は常に厳しいものだと思う。

そんな訳で対応策として、登下校用のバスをハイヤーする事を検討しているところだが、路線バスを使った場合、40人の児童が使って月7000ルピー(約8000円)程度なのに比べ、およそ2倍くらいの経費が掛かってしまう事になり難しい。現在、複数の私立学校(道中の集落から児童を受け入れている)と話し合い、共同でバスをハイヤーできないか協議中だ。先週の金曜日に保護者に学校へ集まって貰ったが、登下校の心配をする保護者が多かった。なんとか新学期までに解決策を見つけたい。暫くは奔走する日々が続きそうだ。



hsf at 10:34│
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