自立運営を目指して子ども達の昼ごはん

2011年10月18日

支援者の気持ちを届ける

10月18日

終業日となった先月の27日、日本人支援者からご寄贈いただいた手編みのマフラーを子ども達に配った。ちょうどダサインという最高のタイミングでプレゼントできた事もあり、子ども達は大喜び。早速、マフラーを巻いて踊りだす子ども達も現れた。皆、天にも昇る心地だったようだ。
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実はマフラーをご寄贈いただく話が決まってから配る直前まで、どのようにマフラーを配るべきか思案に暮れる毎日だった。せっかくのマフラーも支援者の気持ちがきちんと伝わらなければ、支援が“当たり前”になってしまうばかりか、新しい制服を配る際、自立の一環として僅かではあるが初めて制服代を徴収した意味もなくなってしまうそれに加え、色(デザイン)やサイズの違いから保護者を巻き込んだ争いになる事も十分考えられた。数年前、鉛筆を盗った、盗られたという話から、盗られた側の親が盗ったとされる児童を殴りに学校まで来た事があったくらいだ。鉛筆1本でも争いになる。貧しさというのはそういうものなのだ。

resize2229先生達と話し合った結果、冬を待たずダサイン前のタイミングでマフラーを配ること、また、子ども達(特に女子)から人気の高いムヌ先生に配布の担当者として頑張って貰う事が決まった。かくしてマフラー配布の当日を迎えたのだが、担当のムヌ先生が各クラスの子ども達に支援者の気持ちを丁寧に伝えた上で、みんなの前で一人ひとりに似合うマフラーを選び、子ども達の首に巻きながら「この色、似合うよ」とか「ヒーローみたいだね」と声をかけてマフラーを配ってくれた事がとても良かったようで、憧れのムヌ先生に選んで貰ったとあって子ども達は大満足の様子だった。

物資による支援はありがたい反面、当たり前にならないよう細心の注意が必要だ。貧しい子ども達や困っている人を見ていると、ただただ与えるばかりになってしまいがちだが、それでは支援への依存を高めてしまうだけではないだろうか。子ども達は物が欲しいわけでも、お金が幸せでもない。自分を見ている人がいる、自分は愛されているんだ、という確信を持ちたいのだと思う。だからこそ1本の鉛筆であっても、支援者の気持ちを伝える努力が僕達には求められていると思う。物を届けるのではなく、気持ちを届ける事が重要だ。

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支援者の気持ちが十分伝わったマフラー。今年の冬は何時もより暖かい冬になりそうだ。






hsf at 11:06│
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