ダサイン帰国

2010年10月20日

夢を育てる教育

20日

児童ヒマラヤ小学校が未だ建設途中であった2003年、「社会と教育」という雑誌に「夢を育てる教育」と題した拙稿を寄稿した事があった。あの頃、ネパールの教育に必要なのはとにかく夢を育てる教育だ、と必死に訴えていたことを鮮明に覚えている。それから8年あまり、その気持ちは今も変わらぬどころか、今まで以上にその思いを強くしている。

開校当初から先生たちには、子ども達が何かやりたいと手を挙げた時、必ず応援して欲しい、という事だけは強く願いしている。出来ない、無理だ、と決め付けるのではなく、「よし、やってみよう」と子ども達と一緒に夢を共有し、背中を押したり、手を引いたりして、どんなことがあっても応援する姿勢を示すことが子ども達の夢を育てる上で一番大事な事ではないだろうか。


日本をはじめ諸外国の人々との交流活動が活発になり、交流した人々に対して「お兄さん、お姉さんのようになりたい」、あるいは卒業生や在校の上級生に対して大きな夢や憧れ、身近な目標を抱く子が出てきた今、改めて夢を育てる教育について先生達としっかり考えてみたい。夢を応援してくれる先生との出会いが子ども達の人生を決定づけると言っても決して過言ではないはずだ。
児童



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