アシュミタの覚悟クイズコンテストに向けて

2010年09月19日

卒業後の進路について

9月19日

児童新たにヒマラヤ小学校の事を知った方から、児童の卒業後の進路について訊かれる事が多い。2009年春に送り出した第一期卒業生の進路状況については、このブログの中でもお伝えしている。今、現在の状況ではヒマラヤ小学校の児童の卒業後の進路には、1)公私立中学校への進学 2)オープンスクール(早朝の定時制学校)へ進学 3)ユネスコのコミュニティ学習センター(CLC)とヒマラヤ小学校が共同で開催している職業訓練所で職業技術を学ぶ、という主として3つの選択肢がある。

1)の公私立学校への進学については、ようやく保護者が教育への関心を持ち、自力で子ども達を学校へ送るようになったばかりなので、現時点では卒業生への積極的な就学支援は行っていない。どうしても必要な時に(教科書代や学用品、期末試験代など)一部を応援しているのみだ。初めから支援あり気ではなく、自助努力を応援する事に徹底したいと思う。

2)のオープンスクールは日本で言う定時制学校のようなもので、ネパール政府教育相がユネスコなどの協力の下、2009年から各地の公立学校や、ユネスコが主宰しているコミュニティ学習センター(CLC)をベースに開校し、15歳〜40歳までの人を対象に早朝授業を行い、通常よりも短期間で高校までの教育課程を修了させるものだ。

ヒマラヤ小学校でも地元ブンガマティ村のCLC(ヒマラヤ小学校のヤッギャ校長が代表を務めている)がオープンスクールを開校するにあたり、ヒマラヤ小学校への誘致し、朝6時から9時までの3時間、授業を行っていた。現在、資金的な問題などで一時休校状態となっていて、現在、生徒は隣村のオープンスクールで学んでいる。

15歳以上という年齢制限はあるものの、短期間で高校を修了できることと、授業が早朝に行われるので、職業訓練を同時に受けることも可能など、魅力的なシステムだが、まだ定着するまでには時間がかかりそうだ。

児童3)の職業訓練は既に開始から1年半が経過し、さまざまな職業技術のクラスが行われ、実際に現金を得る人も出るようになった。職業訓練所で出来ない技術は、他の職業訓練校へ送るなどの活動も行われている。まだ道半ばではあるが、順調に活動を進める事が出来ている。ただ、公私立学校へ進学した卒業生達が職業訓練に参加するのは、時間の問題でどうしても夏休みなどに限られてしまうので、その辺りを含めて少しずつ改善していけたらと考えている。


お報せ
学校やその他の活動に関する質問など、ぜひ、お寄せください。何事もより多くの方と共有することで、意義ある活動を展開できればと思います。





hsf at 06:00│

この記事へのコメント

1. Posted by スズキ   2010年09月28日 23:44
学校やその他の活動に関する質問は、メールですればよいのでしょうか?
それとも、このコメント欄で?
2. Posted by 吉岡大祐   2010年09月29日 02:26
> 学校やその他の活動に関する質問は、メールですればよいのでしょうか?
> それとも、このコメント欄で?

鈴木様 コメントをお寄せ頂きありがとうございました。ご質問の件ですが、当ブログのコメント欄、メール(himalayaschool@gmail.com)どちらで受け付けております。BBS(電子掲示板)も検討しましたが、一つ一つの質問にしっかりお答えしていきたいと考え、このような形をとりました。必要に応じて教職員の考えなども紹介
できればと思います。どうかよろしくお願いいたします。
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