ユーストリーム「ときたまビジョン」で会場から生中継メラニーさんの報告会

2010年07月18日

支援について考える

7月18日

仙人日本にいると、ネパールにいる時よりもじっくり活動について考える事が出来る。往診治療で訪ねた山の上の村で学校を俯瞰しながら考える時もそうだが、時々、現場から少し離れ、違った場所で活動を見つめなおしたり、考えたりしているると、大切な事に気づく事も多い。

よく初対面の方から、ヒマラヤ小学校を開校しようと思った切欠について訊かれる事があるが、もし教科書からノート、鉛筆まで一切無料の学校を作ることが出来れば、伝統的な社会習慣や家庭の事情で社会のどん底にいる子ども達に、無限の夢を与えられるのではないかと考えた事が、一番のきっかけだった。

これまで大勢の方の善意の支援を受け、開校以来、無償教育を続けられた事で大きな成果を生んだことを確信している。そんなヒマラヤ小学校も現在、将来の自立運営を目指し、少しずつ有償化の道を歩もうとしている。そんな時期だからかも知れないが、今回の帰国では余計、考えることが多かった。

支援活動に関わっていると、決してお金や物が幸せではなく、貧しさが不幸でもないという事を実感する。何よりも大切なのは、子ども達、そして保護者が明日に希望を持つ事が出来るかどうかではないだろうか。たとえ小指の先ほどの小さなものであっても、希望の光は子ども達の足元を照らし進むべき道筋を示してくれるのだと思う。

ヒマラヤ小学校が変化の時期を迎えた今、もう一度、「希望」について問い直してみたい。ヒマラヤ小学校のちいさな仙人達は、「希望」に何を思うだろうか、、、、、







hsf at 21:52│
ユーストリーム「ときたまビジョン」で会場から生中継メラニーさんの報告会