まちかど美術館で搬入作業報告会を開催

2010年07月02日

「教師に最も大切なのは情熱だ」

最優秀教師「情熱が生徒の学ぶ意欲を引き出す。教師に最も大切なのは情熱だ」。

昨年、新聞に取り上げられていた全米最優秀教師、アンソニー・マレンさんの言葉が強く印象に残っている。

全米最優秀教師(National Teacher Of the Year)は全米州教育長協議会(CCSSO)が教育に対する社会一般 の関心を喚起し、教師のモラルアップを図ることを目的として1952年にはじめた、アメリカ教育界で最も古く定評のある賞。250万人の初等・中等学校の教師の中から毎年1人が選ばれ、4月にホワイトハウスで大統領の表彰を受け、その後1年の有給休暇を与えられて、アメリカ各地などを講演して回るのだそうだ。

マレンさんは1960年、 ニューヨーク市ブロンクス生まれ。20年間、ニューヨーク市の警察官として、問題を抱える10代の若者を数多く指導。その間、子どもの頃からの夢であった教師の道を諦めきれず、刑事として勤務するかたわら教育学の修士を取得して教師になったという経歴の持ち主。コネチカット州の高校で科学を指導しながら、非行問題を抱える生徒の更正に尽力している熱血教師だ。

マレンさんは「全ての人間には得意がある」との信条から、生徒の長所を伸ばすことを重視しているのだそうだ。人間にはそれぞれ生まれてきた意味と役割がある。それを認めてあげられる大人の存在に、子ども達はどれだけ安心し、励まされるだろう。マレンさんの情熱と優しさによって、非行少年達が更生しながら逞しく成長していく姿が目に浮かぶ。


hsf at 05:54│
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