シュリ・クリシュナは人気者ハサミの使い方

2010年06月05日

アラチニ

ネパールで生活していると男性優位社会について考えさせられる事が多い。さまざまな場面で、女性というだけでひどい仕打ちを受ける現状には、やはり首を傾げたくなってしまう。

以前、このブログの中でメヌカさんや、ヒマラヤ小学校の児童の母親の話を取り上げたが、この2人のように女児を生んだというだけで、嫁ぎ先の家族から「アラチニ(呪われた女、不吉な女」と罵られたり、ひどい仕打ちを受けたりする例は今も少なくないようだ。女児を生む以外にも、例えば夫が亡くなった場合など、やはり夫の家族から「アラチニ」と罵られ全責任を負わされる例が多いようだ。

実は先日、職業訓練所で学んでいる女性の夫が仕事中の転落事故で亡くなるという悲しい出来事があった。結婚して未だ1ヶ月足らずの新婚だった。職業訓練所の関係者らと女性を見舞いに行ったが、途方もなく泣き咽ぶ女性に誰もが掛ける言葉を失ってしまった。後で聞いた話だが、やはりこの女性も嫁ぎ先の家族や親戚から「アラチニ」と罵られているそうだ。

秩序が乱れてしまった事に対して、やるせない思いを何処かへぶつけたくなる気持ちは理解できるが、「アラチニ」として全ての責任をなすりつけ、寄ってたかって嫁を責めるのは理解に苦しんでしまう。こうした前世紀の遺物のような習慣が21世紀の今も首都圏の村で続いていることには正直、驚きを隠せない。

この女性のために果たして僕達は何が出来るのだろうか。今は何も見出せずにいる。


hsf at 02:49│
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