保護者会 〜児童福祉基金について〜学習発表会を目指して

2010年04月26日

保護者からの要望を受けて

菩提樹先日開催した保護者会では保護者から忌憚のない意見と共に、学校への様々な要望が出された。その中でも特に保護者から要望が多かったものを取り上げ、僕なりに検討してみたい。

1、教員数の増加

現在、ヒマラヤ小学校には幼稚園2クラスと小学校1〜5年の合計7クラスが開校し、(新学期から幼稚園年中クラスを開校し8クラスになる予定。)学校長を含む8名の教員がいるが、教員が病気などで休んだ場合など補助要員がいないため、自習となってしまう事がある。現在、1名の教員が病気休養中のため、年度末に自習となるケースが増えたこともあり、保護者から教員を増やして欲しいとの要望があったようだ。

教員を増やすこと自体は必要なことだと考えているが、どのような教員を、どのような形で雇用するのか等、運営委員会で十分な協議が必要だ。まだ先の話だが、経験者あるいは十分な研修を受けた人を教員として向かえる事で、全体の質の向上につながればと思う。

2、10年生(高校)までの開校

ネパールの学校の多くは幼稚園から10年生までの一貫教育を実施していて、(もしくは8年生までの一貫教育という学校が大半。)ヒマラヤ小学校のように5年生までという学校は稀だ。教育への関心が高まるにつれ、出来れば10年生終了後に行われるSLC(全国統一卒業認定試験)まで子ども達を勉強させたいと考える保護者が増えているようだ。そうした保護者にとって、現状のようにヒマラヤ小学校を卒業した後、6年生から他校へ移るという事にはそれなりに抵抗があるのだろう。

ヒマラヤ小学校建設の話が出たのは2001年の事。当時、これほどまで教育への関心が高まるとは予想もしていなかった。10年ひと昔というが、あれから10年余り、社会の変化と共に人々の価値観や意識も大きく変わって来たという事だろう。

この件に関してはもう少し長期的な視野に立ち、有償化の流れや卒業生の進路状況を見ながら考えていきたいと思う。いずれにしても、保護者の多くが教育への関心を高めている事は素晴らしいことだと思う。


3、教育の質の向上について

教育の質を求める声が毎年高まっている事は、僕自身も肌で感じている。先日もブログの中で取り上げたとおり、新年度は教員への研修、そして教育の質の向上に全力で取り組んでいきたいと考えている。教育の質の向上に関しては読者の方からも問い合わせが多く寄せられたので、後日、改めて考えを纏めてみたいと思う。

4、医療キャンプの定期開催・保健室の設置について

学校が公共的な施設として、村の医療向上に貢献する事はとても大事な事だと思う。出来れば知人の医療関係者とも相談して、定期的な医療キャンプの開催を考えていきたいと思う。また保健室の設置などもこれから検討していく必要があると考えている。

5、給食の開催頻度に関して

ヒマラヤ小学校で実施している栄養摂取プログラムいついては、保護者から感謝の声が聞こえてきた。現状の月一回開催から、月2回の開催にすることを目指して、頑張っていけたらと思う。栄養摂取プログラムについては、ひとつの目標として職業訓練所で制作した品物の売り上げを当ててみてはどうかと考えている。目に見える形で売り上げが役立てば、職業訓練の参加者にとっても、きっと良い影響があるのではないかと思う。




hsf at 18:07│
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