農業繁忙期すべては現場から始まる

2009年11月09日

スポンサーシップ

11月9日

児童ヒマラヤ小学校は主として児童一人を、一人の支援者が支えるスポンサーシップによって運営している。まだ児童全員をカバーしていないもののスポンサーシップは学校運営の根幹をなし、また子ども達の日々の成長にはなくてはならない大切なプログラムとなっている。現在、中学生の姉妹から80代の年配の方まで、実に幅広い年齢層の人々の善意によって支えられているが、これもスポンサーシップの特徴のひとつだ。(*スポンサーシップでは原則、一人の児童を一人の支援者が支えていますが、中学生の姉妹が半分ずつ支援金を出し合い参加しているなど、複数の支援者が一人の児童を支えるケースもあります。)

僕は子ども達の手紙や支援者から頂いた手紙の翻訳を担当している。手紙の量が増えたこともあり翻訳は時間の掛かる大変な作業ではあるが、手紙の翻訳を通して子ども達の成長や支援者の優しさをうかがい知ることが出来るので、僕にとって翻訳作業は楽しいひと時でもある。

子どもたちが手紙を書く時、原則として教職員は一切手伝いをしないことにしている。もちろんスポンサーシップを始めたばかりの頃は、手紙の書き方が全く分からない子供たちに基本的な書き方教えていたが、何度か手紙を書いている内に慣れはじめ、ある時期を境に、自然と上級生や友達同士で教え合うようになっていった。子どもたちを見ていると何時も思うのだが、常に他人の役に立ちたいと思っているようで、手紙の書き方の分からない子を見ると、じっとしていられないようだ。

という事で、友達や上級生が教える事に関しては大歓迎、自由にしている。時々、同じような内容や文章が混じっていることもあるが、これも子ども達の成長過程なんだと思う。

手紙ある日、放課後のクラスを覗くと、3年生の兄が一生懸命、妹の手をとって手紙の書き方を教えて\いる姿を見かけた。なんとも愛おしい姿に心が洗われる思いがした。こんな時こそ、スポンサーシップをやっていて良かったなぁと思う時でもある。



hsf at 07:07│
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