子どもたちが写したヒマラヤ小学校の世界誠実で几帳面なヤッギャ校長

2009年10月26日

サンギタさんの成長



寺子屋往診を終えた後、コカナ村の寺子屋を訪ねた。コカナ村の寺子屋が開校してから2年半。来年の春には3年の支援期間が終了となり、コカナ村の寺子屋は他の寺子屋と統合することが決まっている。この2年半、寺子屋で学ぶ子ども達の成長はもちろんだが、なによりも担当教員のサンギタさんの成長が著しく、寺子屋を開校した意義を大いに実感している。

年齢も家庭環境も習熟度も全て異なる子ども達が一つの教室(コカナ村の寺子屋は2教室)で学ぶのだから、寺子屋を纏めるのは想像以上に大変なことだ。普段は大人しいサンギタさんが時に大声を張り上げたりしながら、一生懸命、子ども達を纏める姿はなんとなく肝っ玉母さんといった感じだ。子どもたちがしっかりサンギタさんについてくるようになったのは、きっとサンギタさんの熱意が子どもたちに伝わったからだろう。

寺子屋将来、小学校の教師を目指しているサンギタさんにとって、この2年半の経験は大きな財産となったに違いない。寺子屋の閉校は子ども達にとって寂しい事だと思うが、これまでみんなで培ってきた事はいつか必ず、どこかで生かされるはずだ。閉校までの半年間、子ども達には思いっきり学んで、寺子屋で過ごす時間を楽しんでほしいと思う。


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子どもたちが写したヒマラヤ小学校の世界誠実で几帳面なヤッギャ校長