山の上の村その後

2009年06月02日

新しい夢に向かって

卒業生ヒマラヤ小学校が開校してから5年が経過し、5月には念願かない初めての卒業生を送り出すことが出来た。これまで5年間、卒業生を送り出す事を一番の目標にやってきたので、こうして無事、卒業生を送り出せたことは筆舌に尽くせないほど嬉しい。改めて、支援者の皆さん、そして教職員に感謝の気持ちでいっぱいだ。


幸いというべきか、ゆっくり充実感に浸る間もほとんどないまま、卒業生の進路やオープンスクールの開校、職業訓練の準備などに追われているので、18名の子ども達がいなくなったことへの寂しさはあまり感じない。でも、こうして忙しく動いていると、僕たちの活動はまだまだ道半ばで、やるべき事は山積している事を実感する。これからが本当の意味での正念場なのだろう。

オープン3卒業生の進路については、ずいぶん大勢の方から心配の声をいただいたが、なんとか全員の進路が決まった。既にHPでも紹介している通り、ユネスコ・アジア太平洋文化センターが設立したLRC(女性のための識字教育センター)がネパール各地で開設しているCLC(コミュニティ学習センター)をベースに、ネパール教育・スポーツ省のNon Formal Education Centerが、様々な理由で教育を受けられなかった人々のために開校を進めているオープンスクールヒマラヤ小学校内に開校させる話がまとまった。

オープンこれによって15歳以上という年齢制限はあるものの、ヒマラヤ小学校を卒業した子供たちの多くが、早朝の時間を利用して、継続的にヒマラヤ小学校内で勉強を続けることが出来るようになった。初年度の今年は卒業生の内、7名がオープンスクールで学んでいる。オープンスクールの授業は、ヒマラヤ小学校が始まる前の午前6時から9時半まで行われ、”勉強したい”という強い意欲を持った村の人々が卒業生と一緒に学んでいる

オープンスクールで学んだ後は、同じくヒマラヤ小学校内で開催することが決まっているコミュニティ学習センター(CLC)主催(一部、ヒマラヤ小学校主催)の様々な職業訓練を受ける予定だ。既に一部の職業訓練は始まり、こちらも村の人たち共に学んでいる。こうして卒業生が村の人たちと一緒に学ぶ事は、将来的に大きな力になると思う。

オープン2それにしても、これほどタイミングよくオープンスクールを開校できた事には正直、驚いている。オープンスクールについて知ったのは、丁度、1年半ほど前の事。卒業生を対象にした職業訓練のプログラム作りのために様々な団体をみて歩いている時の事だった。当初は出来たらいいなぁ程度で、夢のような話だったのだが、思いがけずトントン拍子に話が纏まることとなった。何事も諦めてはいけないなぁと、つくづく感じた次第だ。

もちろんオープンスクールの開校には、ヤッギャ校長や大勢の方の尽力があっての事だが、やはり勉強したいという子ども達の強い想いが伝わったからだと思う。子ども達の願いが叶って本当によかった。これからオープンスクール、そしてコミュニティ学習センターと共に、ヒマラヤ小学校は新しい夢に向かって歩んでいく。気を引きしめて新しい夢を追いかけたい。


hsf at 02:38│
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