人は石垣、人は城・・・・・卒業・・・・・

2008年12月15日

絵画展で

12月15日

リナ今回の絵画展開催中、一番嬉しかった事は、何と言っても4年生のリナの絵が褒められた事だろう。

めぐりギャラリーでの絵画展が終わった11月30日の夕方、絵の入れ替え作業で、翌日から同ギャラリーで個展を開催される画家の田鎖幹夫さんとご一緒した時の事だった。子ども達が描いた絵を一通りご覧になった田鎖さんから、「この絵はとても良く描けているよ」と、リナの描いた絵に対する予想外の嬉しいコメントを頂いたのだ。僕のような素人目からだと分からないが、田鎖さんのお話ではリナの絵は線がしっかり描けているそうだ。

リナはヒマラヤ小学校の中で最年長の22歳。小人症を患っている女の子だ。障害があるため、ヒマラヤ小学校へ入学するまでは、ほぼ家に籠りきりの生活をしていたようだ。

普段から物静かで、ほとんど自分の意思を伝える事がないリナだが、そんなリナが絵本をよく読むようになったり、頻繁に絵本に描いてある絵を写生すようになったのは、丁度2年くらい前からだったと思う。リナが何かに関心や興味を持ってくれた事は、僕たちにとってもとても嬉しい事だった。以来、障害もあって勉強が遅れがちのリナには、『勉強の事は心配しなくていいから、毎日、学校に来て絵を描くように』と勧めてきた。

昨年は絵画展への参加を躊躇ったリナが、今回は自ら手を挙げて参加してくれた事だけでも、僕たちは嬉しかったのに、画家の田鎖さんに褒めて貰うというご褒美まで頂き、本当に感激でいっぱいだ。天にも昇るような思いとは、正にこの事だと思う。

今日、リナに田鎖さんから褒められた事を伝えると、にこりと微笑んだ。言葉にこそ出なかったが、きっと胸が締め付けられるほど嬉しかったに違いない。リナはこれからきっと大きく成長するだろう。リナの笑顔を見て、僕は大きな確信を持った。


田鎖幹夫さんの個展は『めぐりギャラリー』で、12月1日〜12月25日までの日程で開催されています。






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