展覧会に向けて豊穣を祈るお祭り

2008年08月14日

ビナヤ・ラマ先生

8月14日(木)

ビナヤ先生ラクシミの録音でお世話になったビナヤ・ラマ先生ご夫妻と夕食をご一緒した。ネパールに着いてから、ラマ先生にお会いして日本国内でのラクシミの歌の評判についてお伝えしたいと思いながら、これまで雑用に忙殺されてしまい、なかなか実現できないままの状態が続いていた。今日はようやくお互いの時間を調整することが出来、ラクシミの話やネパール音楽に関する話で盛り上がった。

ラクシミのCD制作の事を振り返っても見ると、音楽とは全く無縁の僕達がラクシミを応援したい一心で行なった、ある意味とても無謀な計画だったように思う。そんな無謀な計画もラマ先生はじめ音楽家の方々の全面的な協力をいただき、予想以上に素晴らしい作品を完成させることが出来た。もしラマ先生達の協力がなければ、決してCDは世に出ていなかっただろう。

それにしても、あの時のエネルギーは一体どこから来たのだろうか。ラマ先生もあれだけの短時間で録音が完成できたのは奇跡に近いことだと、仰っていた。めぐりギャラリーで開催した展覧会で、ラクシミの詩集をチャリティー販売した事から始まった小さな活動が、大勢の方の協力によって“CDを作ろう!!”という大きなうねりとなり、信じられないほどのエネルギーが発生させたのだから、今でも驚きを隠せない。もちろん、あのエネルギーの元となったのは、悲しみを乗り越え、必死に生き抜こうとしているラクシミの姿だった事は間違いない。

ゴパールラマ先生は元々、インディアンクラシックの名手として名を馳せ、カトマンズ市内のソルティーホテルなど5つ星ホテルを中心に演奏されていた事は知っていたが、よく話を伺うと、僕が大好きな故ゴパール・ヨンジャン(音楽家、詩人)の愛弟子であることが分かった。ネパールの偉大な歌手、故ナラヤン・ゴパールと共に数々の名曲を世に送り出した事でも知られているゴパール・ヨンジャン。ラマ先生の人懐っこい笑顔を見ていると、ゴパール・ヨンジャンの優しい歌声が脳裏に浮かんできた。(写真右:ゴパール・ヨンジャン 左:ナラヤン・ゴパール /アルバム「Mitjyu」(終生の友)から)

ラマ先生からは次回、ご自宅でゴパール・ヨンジャンの歌を披露する事をお約束頂き、楽しい夕べの一時は幕を閉じた。人生とは出会いなんだと、つくづく感じる今日この頃。



hsf at 02:51│
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