試験はじまるジュンケリ

2008年08月01日

暗記教育

8月1日

試験期末試験も中盤を迎えた。今のところ大きな問題もなく試験は順調に進んでいる頭を掻いたり、鉛筆を咥えたり、時にはぶ然とした表情を見せたりしながら健気に試験問題に向かう子ども達の姿を見ると、それだけで“合格”と言ってあげたくなるのは、僕だけではないはずだ。

ネパールの教育は今でも暗記が中心だ。10年生を終了時に受けるSLC試験(全国統一の卒業認定国家試験)が暗記中心の出題であるため、試験に合格するためにどうしても暗記中心の授業になってしまうようだ。

暗記中心の授業や試験には以前から賛否両論あるが、最近ではどちらかというと暗記教育に対する否定の声を良く聴くようになった。一部の私立学校では外国の教材やシステムを積極に取り入れ、創造性を高める教育を実施している学校も増えているようだ。

今回の期末試験からは「ネパール私立・寄宿舎学校」が作成した問題集を使ったが、暗記よりもむしろ創造力を必要とする問題が多かった事には正直、新しい発見だった。暗記問題に慣れているヒマラヤ小学校の先生達にとっても、新鮮な驚きだったに違いない。

これから暗記教育に対する議論は益々、活発に行なわれると思うが、今回の問題集から、ヒマラヤ小学校の先生が何かを感じ、授業の進め方や指導方法にいい影響が出ればと思っている。

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