子ども達との再会モンゴル先生「日本学発表会」3位入賞

2008年07月10日

精神的な自立

7月10日(木)

3人帰国中は“子ども達の自立“を一番のテーマにして活動を行った。スポンサーシップや各地で開催して頂いている募金活動のお蔭で、ヒマラヤ小学校の運営は少しずつ(数年前に比べたら大分)軌道に乗り始めているのだが、いまだに支援者の善意の支援に頼って運営している現状に変わりはない。

援助はいつか終わるだろうし、終わらせなければならない。いつまでも援助に頼るのではなく、自分たちで少しずつでも運営する力をつけていかなくては、本当の意味で子ども達が安心して学べる学校とは言えないと思う。

昨年から子ども達が作った様々な作品をチャリティ販売させていただき、少しずつ自主運営の訓練をしているところだが、将来、貧困や途上国といったブランドから脱却し、本当に良いもの、喜ばれるものを作っていけたら、どんなに素晴らしいだろうか。

「自立」というと、ネパールの支援活動に関わっている人の中には「自立なんて無理だ、不可能だ」と考えている人も多い。確かにさまざまな問題を目の当たりにすれば、悲観的になるのも無理はない事だと思う。

ヒマラヤ小学校で来年から始まる卒業生を対象にした自立支援活動(職業訓練)だって、成功する保証は全くない。今、現在の僕たちの考えだけでは成功の見込みはゼロにちかいだろう。でも成功しない保証だってないのなら、失敗を恐れずに挑戦したいと思っている。本気で挑戦すれば必ず一歩ずつでも成功に近づく事も出来るだろうし、続けていれば必ずチャンスだって巡ってくるのではないだろうか。

5年もちろん挑戦の途中には様々な困難に突き当たる事だってあるだろう。そんな時、決して知識や技術だけでは乗り越える事は出来ない。知識や技術よりも“何事にも挫けない強い精神”=自立の精神をしっかり身につける事が欠かせないのではないだろうか。もしかすると、“精神的な自立”こそ、本当の意味での“自立”なのかもしれない。その自立をささえるのは、きっと夢なんだと思う。





hsf at 07:52│
子ども達との再会モンゴル先生「日本学発表会」3位入賞