ピーピング友情

2008年05月02日

空手はじまる

5月2日

空手今日から空手(体験)教室が始まった空手教室はクマール達、男子児童の長年の夢だった。あの手此の手を使い空手教室の実現のために勤苦したクマール達の熱意にヤッギャ先生が根負けした形だ。諦めず頑張ったクマールの勝利を心から祝福したい。ただし空手教室を開催するだけの予算の確保という大きな課題が残っているため、まずは師範の試用期間も兼ねて1ヶ月の無料体験教室を開催することにした。

ネパールで空手は1,2位を争う人気スポーツだ。4年に一度開催される南アジア大会でネパール選手がメダルを獲得できる数少ないスポーツの一つという事もあってか、子ども達の間でも人気が高い。インド人を蹴っ飛ばせるからという、ブラックジョークを耳にした事があるが、まんざら嘘でもない気がする。

僕がネパールに暮らし始めた98年にネパールで開催された南アジア大会では、空手の試合をテレビで見ようと、下宿先の傍にあった東屋にたくさんの少年達が集まり、瞳を輝かせながらネパール人選手を応援していた事を今も鮮明に覚えている。顔はテレビの画面に釘づけになりながら、体からは突きや蹴りが飛び出していた少年たち。彼らの願いが叶ってか、その年の南アジア大会ではネパール選手が空手で大活躍し、一躍子ども達のヒーローとなった。

手足今日の初稽古には女子児童も大勢参加したのは驚きだったが、空手を通して子ども達がどのように成長するのか、本当に楽しみだ。

「押忍、押忍!」と大きな声を出しながら、“突き”や“蹴り”を繰り出す子ども達。中には同じ側の手と足が同時に出ている子もいて、ぎこちない姿がなかなか面白かった。




hsf at 04:13│
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