マーガサングランティ報告会

2008年01月17日

問題

1月17日(木)

問題ヒマラヤ小学校で雑用を片付けていると、ある児童の母親が学校へ訪ねてきた。母親はずいぶんと屈託した表情を浮かべていたので、何か起きたに違いないと思い、ヤッギャ校長を呼んで母親の話を聞いてみることにした。

母親によると、どうも1ヶ月ほど前から夫が蒸発してしまい生活に窮乏しているという。夫を探しに故郷も訪ねて見たが、未だに連絡がつかない状態だという。2人の幼い娘を抱え、これからどうやって生活して行けばいいのか母親は途方を失っているようだ。

ネパールの農村では生活に窮すると、男性が家族を捨てて蒸発するケースが今も多い。女性が教育を受ける機会が非常に少ないネパールの現状では、女性だけでは子どもを育てる事が難しい。女性(母親)が文盲ならば尚更だ。女性は農作業や建設現場の日雇い労働で働いても、多くの場合、賃金は男性の半分しか得ることが出来ず、また、一度、嫁いだ女性が郷に戻る事も伝統的な習慣によって難しい場合が多い。これまで僕自身も母子家庭の女子への支援活動に携わって来たので、母子家庭の抱える窮状は何度も見聞きしてきた。それだけに児童の母親の苦しみは痛いほど良く分かる。

母親は暗澹たる思いを、必死になってヤッギャ校長へ打ち明けていたが、何も分からない幼い2人の娘が母親の傍で無邪気に遊んでいる姿を見ると胸が痛かった。結局、「児童福祉基金」を使っての支援について関係者と話し合うことや、母親の職場探しの支援をする事を約束することで、母親は少し落ち着いた様子だったが、今後も母親が自棄を起こさないよう、注意深く見守っていかなくてはいけない。2人の子供を抱え本当に大変だと思うが、何とか母親には頑張って欲しい。僕達も出来る限りにサポートをしたいと思う。

ヒマラヤ小学校通信1月のニュースを更新しました



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