3階校舎建設問題

2008年01月15日

マーガサングランティ

1月15日(火)

今日はビクラム暦の第10月にあたるマーグ月の初日。『マーガサン・グランティ』と呼ばれるお祭りが行なわれる日だ。『マーガサン・グランティ』は、寒さが明けて春に入る日で、ちょうど日本の『立春』にあたる。ネパール各地で冬の終わりを祝う行事が行なわれる。

カトマンズ盆地に暮らすネワール族は主に、ギイ(バター油)、チャク(ゴマと黒蜜で作った飴玉)そしてタルール(山芋)を食べる。また体に油を塗って日光浴をするなどして、冬が明けた事を祝う。前月の第9月にあたるポウシ月は不運を招く月として、宗教行事や結婚、引越しなどが控えられるので、ポウシ月が明けたという喜びも『マーガサングランティ』にはあるようだ。マーグ月に結婚式が多いのもこのためだ。

サーノガウでの往診を終えた後、夕方から「里親教育基金」で就学支援をしているジェニシャとジーナ姉妹の家を訪ねた。姉のジェニシャは今年の4月に12学年を無事卒業することが出来(里親教育支援も無事終了)、現在、就職活動中だ。長年の夢であった小学校教師になるため、毎日、学校関係者を訪ねている。妹のジーナは10年生になり、今年3月には全国統一卒業認定試験SLCを受ける予定だ。

ジェニシャとジーナ姉妹の活動が、後に寺子屋を開校する切欠となった事は、このブログでも既に何度かご紹介していると思う。

6年前、当時、未だ14歳と12歳だったジェニシャとジーナの姉妹が、“私たちも何かしたい”と、近所の学校へ通っていない子ども達のために識字教室を始めてくれた。僕達がジェニシャとジーナへの支援を始めてから丁度、3年目の頃だった。2人の姉妹の行動を知ったときは、感動で胸が押しつぶされそうになった。10年近くネパールで活動を続けてきた中で、一番嬉しかった出来事の一つだと言える。あれから6年、姉妹の“識字教室”は今も続いている。

ギウチャクジェニシャやジーナ姉妹に限らず、支援している子ども達は何時も積極的に僕達の活動を手伝ってくれる。ささやかながらも続けてきた活動だが、支援者の方をはじめ、僕たちの気持ちが奨学生たちにしっかり伝わったことは本当に嬉しいことだ。たとえささやかでも、一人ひとりの子ども達としっかり人間関係を築くことこそ、僕達に出来る支援の形だと思う。支援をお金と物だけの関係には絶対したくない。これは僕達の信念だ。

今日は姉妹の母親が作ってくれたチャクを食べながら、ジェニシャ、ジーナ姉妹との雑談に花が咲いた。たわいない話の中にも姉妹が貧しさに負けず、しっかり目標に向かって歩んでいる姿が伝わって来て本当に嬉しかった。姉妹との楽しい会話と美味しいチャクにすっかり体が温まり、とても良い『マーガサン・グランティ』となった。



hsf at 00:56│
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