何のためWWF「ヤング・コンザベーション・リーダー賞」

2007年09月20日

ケナフ博物館

9月20日(木)

子ども達の将来の自立を目指して続けている「天然資源ケナフを使った環境・教育・自立支援活動」。2004年に活動を始めてから、これまで環境と教育分野でのケナフの活用を中心に活動を進めてきた。「種まき〜栽培〜観察〜収穫〜物つくり」というケナフの特性を最大限生かした活動は子ども達の間で急速に広がり、3年半経った今では当初の予想以上の成果を上げることが出来た。「栽培〜観察活動」を通して子ども達の情操を養うことや、「ケナフを使った物つくり活動」によって子ども達の自立意識を高揚する事は、活動のゴールでもある自立支援活動には欠かせない。

この度、ケナフ活動の拠点校のひとつであるエベレスト学校内に「ケナフ博物館」を設置することが決まり、その準備を進めている。丁度、WWF(世界自然保護基金)とネイチャードットコムが地域の人々に自然保護への理解を深めるために、ネパール国内の3校で「ミニ自然博物館」を開設するプロジェクトでエベレスト学校が選ばれた事もあり、ケナフ博物館の設置が一気に実現する運びとなった。

ケナフはネパールでも「ナルー」または「ポトゥワ」と呼ばれ、ロープの原料として古くから栽培が行なわれて来た植物だ。石油製品の普及と共に栽培は減っている現状だが、博物館をきっかけにケナフへの理解が高まる事を願っている。博物館にはパルプや紙の他、織物など、ケナフから作られた様々な品物を展示する予定だ。またロープやパルプが作られる過程なども展示できればと考えている。ぜひ博物館を訪れた子供達がケナフに夢を描けるような博物館つくりを進めたいと思う。

寺子屋今日は朝から博物館の打合せで慌しい一日となった。混雑の激しいバクタプールまでの道中を何度も往復していると流石に疲労困憊した。夕方からはブンガマティ村の寺子屋を訪問。子ども達が一生懸命勉強を頑張っている姿を見ると、疲れも一気に吹っ飛んだ。将来、この子ども達の中からも「天然資源ケナフを使った物つくり」で経済的な自立を果たす子が出てくるかもしれない。そのためにも活動を必ず軌道に乗せたい。


寺子屋2

hsf at 03:38│
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