教育の原点寺子屋

2007年09月06日

アートコレクション福原記念館とビベック君の絵画指導

9月6日(木)

既にHP上でご紹介させて頂いたが、北海道鹿追町に新しく完成した美術館『アートコレクション福原記念館』にて、ヒマラヤ小学校の子ども達の描いた絵が展示されている今回の展示はボランティアサークル『チョラ・チョリ』の皆さんにご尽力をいただき実現の運びとなった。また快く展示を承諾いただいた福原治平氏と美術館スタッフの皆さんの温かいご協力に感謝申し上げたい。美術館には東山魁夷さんの作品など有名作家の作品が150点ちかく展示されているとのこと。ぜひ、『アートコレクション福原記念館』をご訪問の上、素晴らしい美術作品と共に子ども達の描いた絵をご覧頂ければと思う。

美術館紹介先日、絵が美術館で展示された事を子ども達へ報告したら、子ども達はみんなとても喜んでいた。中には支援者宛の手紙に描いた絵が展示されたものと勘違いして、『僕の絵も展示されたのか?』と訊いてくる児童も何名かいた。『もう少し上手に描けたら、展示されるかもしれないよ』と返事すると、早速、絵を描き始める子までいた。子ども達の素直さに思わず笑ってしまったが、今回のような機会は子ども達の夢を大きく育てる事を実感する。他人から認められたり、誉められたりすることは、子供達の夢を育てるだけでなく、未来に向け一歩ずつ歩む原動力になるのだと思う。

絵の話が続くが、先日からモンゴル先生の長男のビベック君による絵の指導が始まった元々、絵を描く事が抱き好きで、絵に自信を持っていたビベック君だが、昨年11月に参加した絵画コンテストで、他の参加者のレベルの高さに驚き、辛い思いをしたようだ。

その後、ビベック君から”本格的に絵を勉強したい”と相談を受けた事が切欠となり、絵画教室で学んだ知識や技術をヒマラヤ小学校や村の子ども達へ指導することを条件に絵画教室へ送ることにした。絵画教室に通ってから8ヶ月、ビベック君はメキメキと実力をつけ、今では周囲を驚かすほどの腕前となっている。

ビベック今秋、東京都内で子ども達の絵の展覧会のお話を頂いているので、展覧会に合わせてビベック君による子ども達への絵画指導が始まった。下絵の描き方や色の塗り方など、基本的な技術指導が行なわれているようだ。特に色塗りが苦手な子ども達には小さな画用紙に何本か線を引き、出来た枠の中に一色ずつ丁寧に色を塗る作業を繰り返しやらせているが、こうした基本をしっかり身につけさせる事が何よりも大切なんだと思う。

ビベック君の授業でしっかり基本を学んだ子ども達が、一体どんな絵を描くのか、作品の出来が今からとても楽しみだ。



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