期末試験前の学校村での往診

2007年07月26日

ヤンチャ小僧・アニス

7月26日(木)

アニスヒマラヤ小学校で1番ヤンチャな児童は?と訊かれたら、先生達は口を揃えて“クマール”と答えるだろう。少なくとも去年までの答えは間違いなくクマールだった。そのクマールが4年生になってから少し落ち着きが出てきた様で、先生達を驚かしている。もちろんクマールがまだまだヤンチャでヒマラヤ小学校のガキ大将である事に変わりはないが、僕もクマールを見ていて、彼が前よりも一歩成長したなぁという感じを受ける。以前のヤンチャぶりを知っているだけに、少し寂しい気持ちもあるが、クマールの成長を喜びたい。

クマールが落ち着いたからといって、決してヒマラヤ小学校が静まりかえるわけではない。後から後からヤンチャな児童が入ってくるので先生達は本当に大変だ。今、ヒマラヤ小学校で一番元気なヤンチャ小僧は、おそらく1年生のアニスだろう。アニスのヤンチャぶりで、若い先生達が手に追えなくなる事も珍しくない。

バサヒマラヤ小学校では時々、支援者から頂いたチョコレートを配ることがあるが、1人につき1個ずつ配る時でも、なぜかアニスは2つ、時には3つも持っている事がある。先生達が職員室に引き上げると、ポケットの中のチョコレートこっそり見せながら、『凄いだろう』 といわんばかりに満面の笑みを浮かべる。アニスはなかなか賢い男だ。


時々、子ども達を連れて学校の周辺へ散歩に出かけるがあるが、アニスはいつの間にか木に登って木の実を取ってきたり、野に咲く花の蜜を吸ったりなど、兎に角、何時もすばしっこい。成長の盛りで食欲旺盛なアニスの頭の中には、どこに食べられる物があるのか叩き込まれているのかもしれない。時には、学校周辺の事を知り尽くしている筈のモンゴル先生でさえ知らない、小さな洞穴の事を知っていたりもする。そんなアニスの生きる知恵や力を見ると、もの凄く逞しい生命力を感じる。


ミネス先日、お菓子をねだるアニスに、飴玉の包み紙に石を入れた物を渡したが、アニスは全く気付かず喜んでポケットに仕舞い込んだ。面白いので3個ほど上げたが、翌日、“やったな〜”と、笑いながらも少し悔しそうな顔をして訴えてきた。その後、同じクラスのお人好しミネスが、持っていた本物の飴玉1つとアニスの飴玉3つを交換したら、3つとも中に石が入っていたと泣いていた。アニスのヤンチャは暫く続きそうだ。写真はアニス(上、中)ミネス(下)




hsf at 07:24│
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