学びの熱気。がんばれ!サシナ

2007年03月27日

クリシュナさん。

3月27日(火)

クリニックで治療を終えた後、コカナ村へ往診に出かけた。往診の途中、“夢の扉”の中で登場したクリシュナさんを訪ねた。クリシュナさんへの治療は、足の痛みが無くなり日常生活が出来るようになったので、3月中旬頃に終了した。ただ坐骨神経痛は再発の恐れがあるので、クリシュナさんのその後の様子が少し気になっていた。

ロジとクリシュナさん家を訪ねると、クリシュナさんは家の軒先で姪のロジちゃんと一緒に玉葱を縛る作業に汗を流していた。足の状態を尋ねると、その後も痛みは出ておらず、毎日、村の外れの畑まで農作業に出ているという。仕事に復帰して溌剌としたクリシュナさんの表情を見られて、本当に嬉しかった。


“夢の扉”の中でも紹介されたが、クリシュナさんは長年、坐骨神経痛に苦しみ、外出もほとんど出来ないまま、寝たきりの様な生活を過ごしていた。クリシュナさん達はじめネワール族の家の造りは、多くの場合1階を物置として使い、2階〜3、4階の部分を居住部分として使っている。各階の移動には急な階段を昇降しなければならず、足に激痛を抱えているクリシュナさんには、日常生活をする事が困難だった。

ロジ治療を続けて半年、こんなに元気なクリシュナさんの姿を見られるとは、正直、思っていなかった。クリシュナさんは文盲でネパール語を話すことがほとんど出来ない。また僕はクリシュナさんが日常的に使っている“ネワール語”を理解できないため、意思の疎通を図ることがとても難しかった。それでも治療を続けていく内に、クリシュナさんとは不思議と心が通じ合ったような感じがした。もちろん、姪のロジちゃんや甥のアジャイ君が何時も治療を手伝ってくれ、通訳をしてくれたのも大きかった。特に人懐っこいロジちゃんが良く笑わせてくれたお陰で、僕自身も楽しく治療を続ける事が出来た。こうして患者さんや家族との関わりを持ちながら、治療活動をしていると、診療には技術や知識よりも遥かに大切なことがある、という事を教えられる



hsf at 03:01│

この記事へのコメント

1. Posted by まいぺーす   2007年04月02日 21:21
吉岡さんの治療の成果が形として現れ、患者さんが元気に
なられるのを見るのはうれしいことですね。

これからもご苦労はあると思いますががんばってください。
言葉は通じなくても吉岡さんの心は相手にきっと伝わって
いると思います。
2. Posted by hanamizuki   2007年04月05日 23:00
大祐さんだからきっと想いが伝わったんですね。
立場よりまず人として歩み寄る気持ちが大切なんだと思いました。
互いに感謝し合えるってとてもとても素敵なことですね。
3. Posted by 吉岡大祐   2007年04月12日 01:26
まいぺーす様

暖かい励ましのお言葉、本当にありがとうございます。技術や知識が追いつかない現状ですが、常に患者さんの立場にたった治療活動を目指して、頑張ります。
4. Posted by 吉岡大祐   2007年04月12日 01:33
hanamizuki様
心温まるお言葉、胸に沁みます。ありがとうございます。患者さんと気持ちが通じ合えた時ほど、嬉しい事はありません。何時も患者さんから教わることばかりです。
学びの熱気。がんばれ!サシナ