春の訪れ。お報せ

2007年03月03日

地域の変化

3月3日(土)

今日はホリ・プジャの日。朝から楽しそうに水や色粉を掛け合う人々の姿を多く見かけた。丁度、気温も上がり、ホリ・プジャを祝うには最適の日となったようだ。

ブンゲ今日はコカナ村で開校を予定している寺子屋の準備作業の合間を縫って、ブンガマティ村の中にある被差別階級の人々が暮らす地域を訪ねた。ヒマラヤ小学校の児童も多く暮らす地域だが、実は1年ほど前、ヤッギャ校長はじめとした村の青年有志が村開発局の協力の下に、この地域の美化活動を行い、その一環として路面に石を張る工事を行なった。被差別階級の人々が暮らす地域だからか、これまで行政的な整備がほとんど行なわれず、またこの地域に暮らす人々の多くが教育を受けていない事もあり清掃が行き届かず、一般の人が立ち寄りがたい地域だった。美化活動がこの地域にどのような影響を与えるのか個人的にも興味がある。今日は久しぶりにこの地域を訪ねて見る事にした。

路面の改修工事が完成して数ヶ月が経過したが、ところどころ損傷はあったものの思った以上に状態は良かった。白石を貼った事もあり、全体的に明るい感じがして以前のような暗さや恐ろしさは感じられなかった。綺麗になった事で、この地域を通る村人も増えたように感じる。もちろん地域を綺麗にしただけで、これまでの差別問題が解決する程、問題は簡単ではない。ただ、この活動が解決に向けた着実な一歩となることは間違いないと思う。

ビナ2途中、ヒマラヤ小学校のビナ、アスマ、シュリクリスナをはじめ、児童の家を訪ねた。子ども達に色粉や水を掛けられ流石に参ってしまったが、皆、“ホリ・プジャ”を楽しんでいる様子で嬉しく思った。




ビナ今日、家を訪ねた児童の1人ビナは、3年生で学ぶ聡明な女の子だ。成績は常に1番で今後の成長がとても楽しみな児童の1人だ。1年ほど前、ビナは退学の危機に直面していた。あれから1年、支援者の方やヤッギャ校長、モンゴル先生らの暖かい励ましを受けながら、ビナは本当によく頑張っている。村の人の話では、これまでビナの暮らす地域から高等教育を卒業した女子はいないそうだ。それだけにビナには頑張って欲しいと思う。


新入生ビナ達と話をしていると、1組の親子が近づいてきた。どうも息子をヒマラヤ小学校へ入学させたいそうだ。そろそろ新入生の受け入れを始める時期になった。来年度は一体、どんな子ども達が集まるのだろうか。今から本当に楽しみだ。



hsf at 20:55│

この記事へのコメント

1. Posted by PADO   2007年03月04日 19:50
夢の扉ではじめてネパールで針で治療活動をしている日本人がいることを知りました。貧しく病院に通えない人々に無料で治療を施している姿を見て、とても感動しました、3年前に両親を病気で亡くして以来、自分なりに一生懸命生きてきたつもりでしたが、番組を見て忘れていた、母の奉仕の精神を見たように思い、これからの人生に少しでも人の役に立つことができるように母の精神を受け継いでいけるようがんばりたいとおもいます、吉岡先生も大変ですが、一人でも多くの人を助けてあげてください。
春の訪れ。お報せ