手紙クマール

2006年12月16日

悩む

12月16日(土)

長年クリニックで治療を続けている患者さんから、知人に病の者がいるので一寸診て欲しいと頼まれ、カトマンズ郊外の村を訪ねた。村の中心にバイクを止めた後、果てしなく続く畦道を歩き、病人の暮らす家に辿り着いた。見るからに貧しさの分かる小さな家。中に入ると、奥にあるベッドには病気を患っているという男性と、その傍には男性の妻と思われる痩せこけた女性がいた。僕に気がつくと女性が人懐っこい笑顔で、『ナマステ』と挨拶をしてくれた。

2人ともネパール語が話せないため、身振り手振りでの会話となった。ベッドの下から取り出した埃まみれの古いファイルに目を通すと、男性は心臓病、女性は子宮筋腫を患っている事が分かった。どちらも手術で治せる病気だが、手術費用を捻出することが出来ないため長年放置しているようだ。2人の子供もそれぞれ3年生と5年生で学校を辞め、今は生活費を賄うために工場で働いているそうだ。

村



何時もながらこのような苦しい現状を目の当たりにすると、言葉に詰まってしまう。一体、ネパールの人々のために必要な支援とは何なのか?自分たちに出来る事は何なのか、本当に分からなくなってしまう。

女性の方は子宮筋腫以外にも関節リュウマチを患っている様子だったので、来週にも血液検査をしてみようと思う。里親教育基金の奨学生の中に検査技師の勉強をした子が2人いるので、早速、2人に連絡を取り、準備を進める事にした。


hsf at 23:55│
手紙クマール