人間としての優しさ。ドッジ

2006年12月06日

歯磨き粉

12月6日

メヌカ
昨日まで開催された歯科治療の中で、(幼稚園クラスの)メヌカの顎の傷に歯磨き粉が塗られてある事が判った。数日前に怪我をした後、薬の代わりとして、母親が塗ったものらしい。歯磨き粉のスースーする感じがエタンノールなどの消毒薬と似ているからだと思うが、村ではメヌカと同じように傷口に歯磨きをつけるケースをよく見かける。貧しい家庭で消毒薬を常備していることは、ないに等しいと思う。怪我をしたからといって消毒薬を買う余裕もなく、自宅か近所にあった歯磨き粉を薬代わりに使うことは、貧しい家庭では普通の事のようだ。

はっきりとした事は判らないが、傷口に歯磨き粉が固形化すれば、感染症を引き起こす原因にもなると思う。消毒薬はなくても傷口を水で洗い、乾燥させた方がきっと安全ではないかと思う。

僕自身、村を訪ねた時など、怪我をした村人の傷口に消毒液を塗ることが時々ある。もちろん消毒液を塗ること自体は間違っていないが、村の人々に消毒に関する知識を伝えないままでは、“傷口にスースーするものだけ塗れば治る“という間違った認識を与えかねない。これまでの自分の行動を反省しなければならない。

泣きつくメヌカを押さえながら歯磨き粉を拭き取り、傷口に化膿止めを塗って何とか対処することが出来た。ネパールでは人々が教育を受けていないという前提で活動する必要があることを、今更ながら強く感じた。



hsf at 02:28│
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