村での医療キャンプ寺子屋

2006年11月01日

自立への道

11月1日(水)

雛先日からヒマラヤ小学校にニワトリとヤギが仲間入りした昨年から続けている栄養摂取プログラムをより意義ある活動として定着させるため、子供たち自らが飼育・収穫を行なうことで、子供たちの自立意識の高揚を図ることにした。ヤギやニワトリは普段から生活の一部として慣れ親しんでいる子供たちだが、学校のヤギやニワトリは特別なのか、毎日、草を集めてくれたり、餌を探して来てくれたりと、新しい仲間をとても可愛がってくれている。まずは抵抗なく始まって一安心。

家畜子供たちと学校の自立は、ヒマラヤ小学校の開校以来、掲げてきた一番大きな目標であり、何としても実現して、支援のモデルケースを構築することが僕たちの夢でもある。一つひとつの活動に意義を持たせ、はっきりとした努力目標を定めていけば、一歩ずつでも実現に近づくことが出来ると信じている。

ネパールでは残念ながら、支援が『当たり前』となってしまっているケースをよく目にする。僕自身、訪ねた村々で現地の人々から異常な期待を受け、困惑した経験が何度かある。いろんな理由があると思うが、僕たち支援する側の責任も大きいと認識している。親ネ的な発想だけでの支援活動は、どうしても現地の人々の『当たり前』意識を生み、自立意識の低下を招いてしまうのだと思う。

意義ある活動を目指すには、現地をしっかり理解すること、そして人々の意識を変えることが不可欠だ。現地の人々、とりわけ未来を担う子供たちへ自助努力の意識を根付かせるためには何が必要なのか、様々な活動を実行するなかでしっかり学んでいきたい。



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