8校での種まきが終了。学校自立の夢

2006年06月16日

壁の建設はじまる。

6月16日(金)

壁工事今日からヒマラヤ小学校で念願の壁の建設工事が始まった。今回の壁の建設はラリットプール郡開発委員会の助成を受けて実現することになった。開校以来、資金不足で完成していなかった壁の建設を目指して、ヤッギャ校長が熱心に開発委員会へ働きかけ、奔走したことが壁建設の実現に繋がった。ヤッギャ校長の努力に感謝したい。

壁壁といっても学校西側の正面入り口の壁の一部分だけなので、まだ校門の建設や北側、東側の壁の建設が残っている。それでも学校の活動が政府から認められ、建設に漕ぎ着ける事が出来たことは本当に嬉しい。

今回、壁の建設に伴い、壁面を後退させることで学校前での車のすれ違いが可能にする。これまで、すれ違いのためにトラックが校庭まで入って来た事が何度もあったので、今後はその不安も解消されると思う。また学校までの道中でも数箇所、道幅の拡張が決まったので、子供達の登下校時の安全が確保できるようになると思う。これまで2度も夜盗被害にあったり、児童が飛び出してバイクに轢かれたりと事故も多発していたので、壁の建設の意義はとても大きい。

クマリ今日はファルシドール地区にあるバケル・クマリ小学校とチュリケルにあるスマルガ学校で種まきを行った両校ともに子供達の反応がよく、講義の間も様々な質問が飛び出してきた。こうして種蒔きのために各学校を訪ねて回ると、いろんな意味で公立校と私立校の格差を感じる。

スマルガ教員のモチベーション、教材の質、その他にも様々な面で公立校と私立校の間には格差が生じている。ネパールでは今でも、息子を私立校へ送るために娘を売る親がいる。教育への理解が深まると共に、教育の質を求める声が高まっているのだ。せっかく教育への理解が深まっても、公立校の教育の質が低いままでは元も子もない。早い段階での公立学校改革が望まれる。






hsf at 23:54│
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