家庭訪問慌しい一日

2006年04月02日

時間

4月2日(日)

朝、SLC受験中の奨学生を訪ね、試験の様子を訊いた。今日、訪ねた奨学生達はどの子も、まぁまぁの出来だという。試験も後3日。頑張って欲しい。

その後、今日、出発される大野先生を空港へお見送りした。今回、大野先生には家庭訪問なども含め、ヒマラヤ小学校、そして子ども達の様子をゆっくり見ていただいた。僕達、教職員にとっても本当に実り多い一週間となった。今後のヒマラヤ小学校の運営についてもゆっくりお話する事が出来、心の中の様々な不安が払拭された。何時もながら、大野先生との別れを惜しむ声が方々で聞こえた。出発の日に連呼される『次は何時、ネパールへ来ますか?』との質問は、いかにもネパール人らしい人懐っこさだと思う。

昼からケナフ活動の調印に向けた準備を大急ぎで進めた。残り僅かの時間で、いかに調印内容を詰める事が出来るか、実力が問われている。絶対に成功させなくてはならない。今日は環境大臣から、南ネパールの町ダランにある医科大学の副学長が、大学内でのケナフ栽培を希望しているとの連絡を受けた。調印式の前後にダランへ行かないか、とのお誘いだった。

ダランは南ネパール、タライ平原にある町なので調査も兼ね、ぜひ栽培をしたいのは山々なのだが、今は兎に角、時間に余裕がない。サダナさんは5月から大事な12年生の卒業認定試験を控えている。今は試験勉強の時間を割いて、ケナフ活動に取り組んでいる現状。ヤッギャ校長も新入生の事で忙しい。やはり一日も早く事務局を立ち上げ、活動に参加できる目端のきくスタッフを集めなければならない。ケナフを求める声に対応するには、事務局と人材の確保が不可欠だ。

最初の頃、行政から目八分で見られていたケナフ活動も、今では行政が追いかけてくるまでの活動に発展した。こんなに嬉しいことはない。釜野先生や関係者の皆さんの協力はもちろんのこと、サダナやヤッギャ校長が一生懸命、活動に取り組んだ成果だと思う。

これから調印、各学校での種蒔き・栽培、8月に開催予定の第2回ケナフ会議と、気の抜けない大事な行事が控えている。直面する問題をどう乗り越えるか、本当の意味で実力が問われている気がする。




hsf at 01:22│
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