嬉しい一日学校運営の難しさ

2006年03月17日

退学問題・ケナフ活動

3月17日(金)

早朝、ヤッギャ校長と新入生受け入れについてミーティング。これから入学希望児童の家庭訪問が始まる。入学の選考基準は貧困、母子家庭、ダリット(不加触カースト)、就学経験、年齢などの優先基準の他に、やはり大事になってくるのは、親の教育に対する関心だ。ネパールでは中途退学率が非常に高い。これにはいろいろな原因があると思うが、やはり貧困が最大の原因だと思う。貧しい家庭では、未だに子ども達は労働者として考えられている事が多く、子ども達が学校へ通う余裕など無いのが現状だ。

ヒマラヤ小学校のような無償教育を実施している学校でさえ、毎年、数名の退学者が出ている。入学前の家庭訪問などを通して、親に教育の大切さを耳が痛くなるほど訴えているつもりだが、それでも退学者が出てしまう。なかなか難しい問題だ。退学した児童の親に村で偶然会った時など、楽しそうに学校へ通っていた児童の事を思い出しては、親を説得できなかった自分達の無力さを痛感する。

ヤッギャ校長から、今年も5名の子ども達の退学がほぼ決まったと報告を受けた。5名の内、2名は親が仕事を求めて他の村に引っ越して行った事が理由、2名はカトマンズの家庭へ使用人として働きに行かされ、もう1人は遠い親類の家に預けられたという。貧困が理由と言ってしまえばそれまでだが、退学がほぼ決まった5人の笑顔を思い出すと、本当に辛い。これから始まる家庭訪問、これまでの失敗を教訓に、しっかりと頑張らなければと思う。

ミーティング午後4時から、サダナ、ヤッギャ校長とパタン市内の喫茶店で集まり、今後のケナフ活動のミーティングを行った。昨年の会議が大きなうねりとなり、この度、カトマンズ市や環境省と共同でケナフ活動を進めていく事が決まった。子ども達の声に行政が動き始めた本当に理想的な形だ。これから大切な調印などを控えているため、気を緩めることなくしっかり進めて行かなければならない。ぜひ子ども達、行政、社会、皆が喜べる活動にしたいと思う。

今日は今年8月に予定している会議の事も含め、3人で夢中になって話し合った。気がつくと5時間が経過していた。今年は昨年以上に大事な年なので、皆で練りに練って計画を纏めたいと思う。



hsf at 02:54│
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