第1回こども環境ケナフ会議掲載ドッジボール

2005年12月18日

書き写し

12月18日(日)

朝から雑用に追われた。雑用に頭を抱えていると、ヒマラヤ小学校のディビヤ先生から『子ども達が朝から何度も、大祐さんに見せたいものがあると言っている。もし時間があれば学校に来て欲しい』と電話が掛って来た。このまま雑用に頭を抱えるよりも、子ども達の顔を見て息抜きをしようとブンガマティ村へバイクを走らせた。


バス ブンガマティ村に着き、学校へ通じる道を走っていると突然、前を走っていたバスが止まった。学校へ通じる道はバス一台が走れるだけの道幅しかないため、バスを追い越すことも出来ず、こんな場合、バスが動き出すのを待つしかない。

暫くすると収穫した農作物を載せるために、バスが止まっている事が分かった。バイクを降りてバスの傍に行くと、老人が1人で農作物の入った何十キロの袋を一生懸命、担ぎ上げていた。見かねて手伝うと、老人がニコッと嬉しそうな顔で挨拶をしてくれた。ネパールの人々の笑顔は本当に気持ちが良い。ささいな出来事だったが、お年寄りの優しい笑顔に心が和んだ。

学校へ到着すると子ども達が駆け寄ってきて教室へと導かれた。教室に入ると、ある児童が恥かしそうに一枚の紙切れを出してきた。早速、紙切れを開いてみると、先日、子ども達に配ったノートに書かれてある松山聖陵高校の『校章』と『贈松山聖陵高校』の字が書かれていた。どうも子ども達が僕に見せたかった物は、紙切れに書き写した日本語だったようだ。

日本語を書き写した子どもの頭を撫で、ありがとうと伝えると、他の子ども達も同様に『贈松山聖陵高校』と書かれた紙切れを出してきた。様々な形の『贈松山聖陵高校』。ノートが何時も接している僕の母校からのプレゼントということで、子ども達は相当、身近に感じてくれたようだ。子ども達がノートを喜んでいることが分かり、とても嬉しくなった。それにしても子ども達は無邪気で可愛らしい。


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hsf at 02:38│
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