アシュミタの努力試験終了

2005年08月31日

信頼関係

8月31日(水)

朝、クリニックで治療。今日は大勢の患者さんで慌しかった。しかし鍼不足で十分な治療が出来ず、不完全燃焼気味に終わってしまった。鍼師は鍼がなければ意味がないことを今更のように実感。

丁度、クリニックを終えた後、知人から母親が膝の痛みで困っているという連絡を受け、残っている鍼を集めて往診へ出かけた。患者さんは80歳近い高齢で両膝に強い痛みがあり、歩行もままならない状態だった。患者さんの主訴からも典型的な変形性膝関節症(OA)であることが分った。OAならば鍼治療でも痛みを軽減することが可能だが、患者さんには手足が振るえる振戦や、筋肉の強剛など、パーキンソン病のような症状(パーキンソン症候群?)が見られ、単純OAよりも状態が複雑であることが分った。

患者さんは痛みが原因で精神的に随分参っている様子だったので、治療よりも患者さんの苦痛をしっかり聞くよう心がけた。治療には施術者と患者の信頼関係がとても大事だと思う。信頼関係を築くことが出来れば、思いがけない効果が現れることもある。今回のケース、ゆっくり時間を掛けて取り組みたいと思う。



hsf at 03:02│
アシュミタの努力試験終了