会議に向けて確かな成長

2005年07月23日

制服支援

7月23日(土)

昨日の疲れが残っているせいか、今朝は全身が棒のように硬くなっていた。体は本当に正直だ。

朝、昨日の打ち合わせで纏まった事柄を整理した。それにしてもサダナとヤッギャ校長がいることで本当に助かっている。若いながらも直向に環境活動に取り組んでいるサダナを少しでも引き立てたいと考えていたが、なんだか何時もサダナに引き立てて貰っているように思う。

現在、KDN(Kenaf Development Nepal)はヤッギャ校長の調整能力とサダナの若さ、利発さが上手く噛合っている。僕はどちらかといえば全体的な流れを考えるのは好きだが、細かい点をつめる作業がとても苦手だ。サダナは抜群の思考力で何時も各論を詰めてくれる。正しく適材適所。

その後、昼過ぎまで家に篭り雑用を一気に片付けた。新聞の切り抜き作業もようやく完成の目処がたった。

その後、往診へ出かける。パタン市内の3件の往診を済ませた後、奨学生宅を訪ねた。8年生で勉強している奨学生は、幼い弟を左手に抱き、右手で水汲み用の壷を抱えながら笑顔で迎えてくれた。母親が仕事のため工場に出かけているので、弟の世話から家事までの一切をやらなければならないという。それでも笑顔を絶やさず、学校のことや試験のことなどを嬉しそうに話していた。

奨学生に必要な物を訪ねると、学校のシャツが欲しいとのことだった。先日、ネズミにかじられ、唯一のシャツに大きな穴が開いてしまったそうだ。

時々、奨学生への制服支援がなぜ必要なのか?との質問を受けることがある。当初、僕自身も制服支援には疑問を感じていたが、こうして各家庭を回ることで、子供達の生活環境がとても厳しく制服を買う余裕などないことが分かった。

ヒマラヤ青少年育英会では就学支援を行う子供達を大きく3つに分類する。母子家庭で母親が文盲、また母親の年収が300ドル以下の場合はAに属し、制服を含め全面的に就学を支援している。

奨学生に制服を買う約束をすると、とても嬉しそうな表情を浮かべながら『ありがとう。』と言ってきた。僕が子どもの頃、学校のシャツを買ってもらって嬉しいと思った事など一度もなかった。それだけ日本は豊かで、物を貰うことが当たり前になっているのかもしれない。

新しいシャツを着て、一生懸命がんばる奨学生の顔が目に浮かんだ。






hsf at 03:32│
会議に向けて確かな成長