授業開始ネパールの現状

2005年07月05日

支援活動について考える

7月5日(火)
朝、2階校舎建設の様子を見にヒマラヤ小学校を訪ねた。今日は井戸に溜まったゴミを掃除した。このまま雨が降り続けば、井戸に十分な水が確保でき作業も順調に進むと思う。

職員室でヤッギャ校長、モンゴル先生と雑談をしていると、突然、1人の男性が教師を募集していないか尋ねてきた。何でも職を失い鼻の下が干上がっているため仕事を探しているそうで、日本の支援で出来た学校があると聞いて訪ねて来たそうだ。更に男性の話を聞いていると、ここで働くと日本に行けるのか?との質問まで飛び出してきた。男性には事情を説明した上で帰ってもらったが、この手の質問は今日が初めてではない。

ネパールでは『日本は豊かである』という先入観があり、『日本=仕事・お金』と考える人も少なくない。はっきり分からないが、これは支援を行う日本側にも大きな問題があるように思う。『何でも遣ってあげる』といった支援の姿勢が、ネパールの一部の人たちに大きな誤解を招いているように思う。

支援は受益者の自助努力を応援するものでなければ意味をなさないと思う。何かを遣ってあげれば、一時的に自己満足を味わえるかもしれないが、結果的に人々の足を引っ張っていることも多いと思う。支援活動は本当に難しい。まだまだ勉強が必要だ。



hsf at 01:56│
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