村を訪問休息

2005年05月09日

村から帰宅

早朝、寝不足のまま祭りを見学した。ネパール人々は信心深く、祭事をとても大切にしている。今日開催された祭りは、今月中旬から始まる山車祭り『ラト・マチェンドラナート』を前に、神像を再彩色・沐浴するために村からパタンへ運び出すものだった。巡礼者の人達も寝不足の筈なのに、儀式の間ずっと元気だった。

午前6時過ぎに村を出発、帰りは行きと異なる古道を通り、出来るだけ多くの村々を訪ねながら帰ることにした。古道では黄金色の麦畑が昨夜の雨で更に輝きを増していた。

初めに訪ねた村は丘に出来た集落で、やはり全体的に子供達の状態は良くなかった。村には政府の小学校があるが、教育はほとんど普及していない様子だった。村の人々に尋ねると村に中学校はなく隣村まで歩いて通うしかないとの事だった。

その後に訪ねた村は、バウン、チェットリの人達が暮らしている村だった。こちらは農地の状態もよく、村自体も周辺の村に比べると少しだけ豊かに思えた。しかし村に医療施設はなく交通事情を考えると、この村も陸の孤島のような感じを受けた。

歩き続けること3時間余り、ようやくブンガマティ村のファルシドール地区に到着。1時間ほど待っていると、ようやく1本のバスが来た。超満員のバスに揺られ無事ブンガマティ村に到着した。

慌しく過ぎた1泊2日の実態調査だった。もう少し時間を掛けて村の実態を調べたかったが、まずは村々の様子を見る事が出来ただけでも大きな収穫だった。この貴重な体験を今後の活動に活かしたいと思う。



hsf at 07:24│
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