栄養摂取栄養摂取、実現に向けて

2005年04月30日

心の支援

朝から奨学生宅を訪ねた。連絡事務所が移転したため、まだ教科書を配布できていない奨学生も多い。途中、奨学生の一人、サジャナを訪ねた。丁度、水汲みから帰ってきたばかりのサジャナが、壷を抱えたまま人懐っこい笑顔で駆け寄ってきた。

サジャナは貧しい母子家庭の女の子だ。姉と年老いた祖父母の4人、薄暗い部屋で肩を寄せ合いながら生活している。母親は家政婦として働きに出かけているため、会えるのは月に2回だけだという。

サジャナから学校や生活について話を聞いていると、突然サジャナが泣き始めた。どうも暫く会っていない母親と会いたいそうだ。更に話を聞いていると、近所の人たちから家政婦として働いている母親の職業について、からかわれているとの事だった。全体が貧しいネパール社会では、更に弱い立場の人々を苛めるような事が、時々、起こる。これは仕方のない事なのかもしれないが、サジャナのような貧しい子供が社会から虐めを受けている様子は胸が痛む現状だ。

里親教育基金で子供達の就学支援を初めて数年、ただ単に就学を支援するだけでなく、子供達を勇気付け、励ますような心の支援活動が必要だと思う。まだまだ勉強する事は多い。


hsf at 23:45│
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